研究課題/領域番号 |
17659525
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
欠畑 誠治 弘前大学, 医学部, 助教授 (90261619)
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研究分担者 |
丸屋 信一郎 弘前大学, 医学部附属病院, 助手 (90396408)
和田 仁 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30111264)
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キーワード | ソノポレーション法 / prestin / コルチ器 / 外有毛細胞 |
研究概要 |
目的: 内耳再生医療のメインターゲットは最も受傷性の高い蝸牛外有毛細胞(OHC)運動能の回復である。再生された機構がOHC運動能による"蝸牛増幅機構"に及ぼす質的効果について検討をおこなう。非侵襲的であり、時間・空間分解能に優れている、超音波を用いた遺伝子導入法(ソノポレーション法)にてprestin遺伝子をコルチ器内感覚細胞・支持細胞に導入する。 結果: 1.Prestin遺伝子のコルチ器内感覚細胞・支持細胞への形質導入技術の確立 gerbilより同定したprestin遺伝子(Pres)を、マイクロバブル(診断用超音波造影剤)を併用してソノポレーション法にて内耳に導入した。生後5日目(P5)から生後18日目(P18)までのC57BL/6Jマウスの頂回転より蝸牛を取り出した。prestin遺伝子とマイクロバブルを混和した後、混和した細胞外液に蝸牛を入れ超音波を照射した。 2.蛍光顕微鏡・レーザー顕微鏡によるコルチ器内prestin発現細胞の形態学的解析 prestin遺伝子の導入は、発現ベクターにGFP遺伝子を挿入しGFPによる蛍光シグナルをソノポレーションによる導入24-48時間後に確認した。蛍光顕微鏡・レーザー顕微鏡を用いて、prestin遺伝子導入細胞のコルチ器内のGFPの蛍光シグナルを確認したところ、三列の外有毛細胞、一列の内有毛細胞そして支持細胞の列に一致してGFPの蛍光が認められた。 今後は発現量を増やすために、マイクロバブルとベクターの比や照射出力、照射時間、duty cycleなどの照射条件を最適化する必要がある。
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