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2005 年度 実績報告書

再生軟骨を利用した外耳道造成術の開発とその臨床応用上の問題点の研究

研究課題

研究課題/領域番号 17659535
研究機関愛媛大学

研究代表者

暁 清文  愛媛大学, 医学部, 教授 (00108383)

研究分担者 羽藤 直人  愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (60284410)
篠森 裕介  愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (60335908)
キーワード外耳道閉鎖症 / 軟骨移植 / 外耳道再閉鎖 / 鼓膜浅在化の防御 / 耳介形成術
研究概要

先天性外耳道閉鎖症に対しては外耳道造成術が行われるが、その治療成績は概して不良である。せっかく外耳道を造成しても肉芽増生や鼓膜浅在化、皮膚弁感染などのため、やがて外耳道の再閉鎖が始まり、一旦改善した聴力は次第に悪化することが少なくない。この問題を解決する目的で、本研究では移植特性に優れた軟骨を外耳道削開面に埋め込み外耳道の補強として活用し、この処置が肉芽増殖を抑制し外耳道形態の長期安定化に寄与するか否かを実験的に検討した。さらにその成果に基づき患者への臨床応用を行い、外耳道形態維持の効果を確認した。
これまでのモルモットを用いた動物実験によると、耳後部皮膚面から耳胞の間に人工的に「穴」を形成し、その周囲に自己の耳介軟骨を移植し皮弁でこれを覆うと穴の形状は保持されたが、皮弁を遊離移植しただけの群では穴は狭窄するか閉鎖し、外耳道の形態維持は図れなかった。これらの結果から、外耳道の形態維持には硬組織による補強が必要であり、軟骨移植は外耳道を開存させるために有効な手段になりうることが示された。一方、Tissue engineering技術により作成した軟骨は極めて脆く、硬組織による補強という今回の目的には適していなかった。今後、さらに検討する予定であるが、補強材という意味からこの技法に拘泥する必要はないと思われた。これらの結果を考慮し、2例において肋軟骨を用いた耳介形成術と外耳道造成術を同時に行い、これまでのところ良好な結果が得られている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 軟骨カッター2005

    • 著者名/発表者名
      暁 清文
    • 雑誌名

      JOHNS 21

      ページ: 265-268

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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