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2005 年度 実績報告書

遺伝子改変動物を用いたコルチリンパのホメオスターシスに関する分子メカニズムの解析

研究課題

研究課題/領域番号 17659538
研究機関順天堂大学

研究代表者

池田 勝久  順天堂大学, 医学部, 教授 (70159614)

研究分担者 榎本 冬樹  順天堂大学, 医学部, 講師 (00281361)
横井 秀格  順天堂大学, 医学部, 講師 (80317487)
キーワードGjb2遺伝子 / 先天性難聴 / 聴性脳幹反応 / 動物モデル / 支持細胞
研究概要

難聴遺伝子の発見によって、これまで原因不明であった難聴の本質的な病因が明らかとなったが、発症機序の解明や根本的治療の確立にはヒトでは限界があり、遺伝性難聴の病態モデル動物の開発が必須と考えられている。
GJB2遺伝子変異によって生じる遺伝性難聴モデル動物として、優性阻害効果による優性遺伝マウスと条件付きノックアウトによる劣性遺伝マウスを紹介する。優性的阻害効果を持つ遺伝子変異を導入したトランスジェニックマウスの内耳には変異gjb2 mRNAが正常gjb2 mRNAの3〜4倍発現していた。聴性脳幹反応(ABR)の測定を行うと、トランスジェニックアリル非発現マウスはいずれも35dB以下の閾値であるのに対し、トランスジェニックアリル発現マウスでは閾値が90dB以上に上昇していることが判った。組織学的検討では生後2週においてコルチ器の変性が、生後7週においてコルチ器の変性とラセン神経節の細胞密度低下を認めた。透過型電子顕微鏡では、コルチ器では、内外有毛細胞の変性が明らかで、支持細胞、特に柱細胞の変形によるコルチトンネルの消失が特徴的だった。それに対して、蝸牛外側壁のラセン靭帯の線維細胞、血管条には異常を認めなかった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Construction of an expression system for the motor protein prestin in Chinese hamster ovary cells.2005

    • 著者名/発表者名
      Iida K
    • 雑誌名

      Hear Res 205

      ページ: 262-270

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2021-12-08  

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