研究課題/領域番号 |
17659540
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
大黒 浩 札幌医科大学, 医学部, 教授 (30203748)
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研究分担者 |
中澤 満 弘前大学, 医学部, 教授 (80180272)
三田村 佳典 札幌医科大学, 医学部, 講師 (30287536)
間宮 和久 弘前大学, 医学部附属病院, 助手 (60344610)
山崎 仁志 弘前大学, 医学部附属病院, 助手 (00374835)
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キーワード | 網膜変性 / 視細胞 / ロドプシン / 網膜電図 / 燐酸化 / 動物モデル / 網膜色素上皮 |
研究概要 |
遺伝性網膜変性疾患である網膜色素変性および癌患者の一部に自己免疫機序を獲得し網膜変性を来す癌関連網膜症は、病理学的には視細胞変性が主で根本的な治療法が確立していない難病である。特に前者は本邦における成人中途失明原因の3位に位置する疾患で、成人の失明対策上重要な疾患となっている。これらの疾患の原因は遺伝子異常または網膜視細胞特異蛋白質に対する自己免疫機序により視細胞機能に破綻を起こして最終的に視細胞がアポトーシスを引き起こすものである。現時点でこれらの疾患に対する有効な薬物治療等が確立していない背景には、種々の薬物の治療効果の判定のための適切な網膜神経細胞障害アッセイシステムが無いことが挙げられる。今回の研究では網膜神経細胞障害を有する培養細胞系およびSiRNAを用いて網膜神経細胞に特定蛋白質機能障害を有するモデル動物を作成し、これらを用いた全く新しいassay法を確立し、さらにそれらを用いた上記疾患の病態および治療研究を最終目的とする。 そこで平成17年度はまず細胞をもちいたアッセイシステムの確立のために、網膜視細胞由来の網膜芽細胞腫に最近開発されたendocytosisを利用して細胞内に特定の蛋白質等の分子を導入しうる最新の反応化学試薬によりcaspaseなどのアポトーシスを直接誘導しうる因子を細胞内に導入する事により網膜神経細胞障害モデルの樹立の前段階として、平成18年度に実際に種々の薬物を試験するための至適条件を設定し、再現性を確認した。
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