研究概要 |
超音波やMBを用いて網膜遺伝子を導入 In vitro;兎網膜色素上皮細胞cell lineを用いて、eGFPプラスミドを用いた、レポータージーンアッセイを行い、導入効果を判定した(超音波はソニトロン2000^<【○!R】>を使用し、各種条件照射)。1w/cm^2,duty cycle50%,duration120sec、MB20%(plasmidに対して)の条件で照射した場合に約20%の効率でGFP陽性細胞を確認できた。 In vivo:ウィスターラット網膜に遺伝子導入を行った。硝子体中へCMV-Luc naked plasmidを10μl注射し、ソニトロン2000^<【○!R】>を使い、経角膜的に超音波を照射。眼球摘出後、網膜組織をホモジナイズし、ルミノメーターでルシフェラーゼを定量し導入効率を判定した。2w/cm^2,duty cycle50%,duration240secの条件が最も効率よく導入されていた。超音波単独でも遺伝子導入はされていたが(平均20000RLU/mg)、MB(濃度20%)を併用することで、超音波単独よりも10倍以上効率に導入されていた。併せて施行した、光学顕微鏡、電子顕微鏡を用いた検討でも組織障害はほとんど認めなかった。抗luciferase抗体を使った免疫染色で、網膜内顆粒層や神経節細胞層に陽性所見を認めた。
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