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2005 年度 実績報告書

siRNA含有ナノスフェアーによる網膜血管内皮細胞の遺伝子発現制御

研究課題

研究課題/領域番号 17659551
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

小椋 祐一郎  名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (70191963)

研究分担者 吉田 宗徳  名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 助教授 (60273447)
櫻井 英二  名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (30305528)
倉知 豪  名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 助手 (80405159)
キーワード網膜血管内皮 / ICAM-1 / siRNA / lipofectamine
研究概要

本研究では、培養ヒト網膜血管内皮細胞においてICAM-1を標的とするsiRNAを細胞内に導入し、細胞を刺激してICAM-1の発現を増強させ、ICAM-1の発現が抑制されるかどうかを検討した。
【方法】ヒト網膜血管内皮細胞を24well plateにまき、24時間後lipofectamineとICAM-1標的siRNAの複合体を作製し、24時間作用させた。また、ICAM-1の発現を誘発するためにIL-1βも作用させた。siRNA導入24時間後、細胞を洗浄し、ELISA及びreal time PCRでICAM-1のたんぱく質量、mRNA量を定量した。また、蛍光色素結合siRNAとlipofectamineの複合体を作製し、培養ヒト網膜血管内皮細胞に24時間作用させた。その後細胞を洗浄し、蛍光顕微鏡で観察し、siRNAの動態を観察した。
【結果】蛍光色素標識siRNAは、網膜血管内皮細胞に取り込まれ、核を中心に強い蛍光が見られた。siRNAを導入した網膜血管内皮細胞では、ICAM-1の発現量はsiRNAを導入しなかった細胞に比べて、たんぱく質レベルでは約70%、mRNA量では約50%と有意に抑制された。
細胞内に導入されたICAM-1特異的siRNAは細胞内のICAM-1の発現を抑制した。
【結論】以上の実験結果により、siRNAは培養ヒト網膜血管内皮細胞においてICAM-1の遺伝子発現制御が可能であり、網脈絡膜血管新生や網膜虚血障害に対する新しい治療法として今後期待できると考えられた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Suppression of laser-induced choroidal neovascularization by posterior sub-tenon administration of triamcinolone acetonide.2005

    • 著者名/発表者名
      Kato A
    • 雑誌名

      Retina. 25・4

      ページ: 503-509

  • [雑誌論文] Effect of benzalkonium chloride on transscleral drug delivery.2005

    • 著者名/発表者名
      Okabe K
    • 雑誌名

      Invest Ophthalmol Vis Sci. 46・2

      ページ: 703-708

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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