研究課題/領域番号 |
17659561
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
木股 敬裕 岡山大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 教授 (50392345)
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研究分担者 |
難波 祐三郎 岡山大学, 大学院医歯薬学総合研究科, 講師 (00335605)
筒井 哲也 岡山大学, 医学部・歯学部付属病院, 助手 (30346431)
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キーワード | 陰圧閉鎖療法 / 植皮術 / 全層植皮術 / 血管吻合 |
研究概要 |
本年度の研究目的は、1)ラットの皮弁移植における陰圧閉鎖療法システムの開発、2)厚い全層植皮群の生着率、3)血管吻合を用いた薄い遊離皮弁移植の生着率と組織の解析である。 まず、陰圧閉鎖療法のシステムであるが、低圧持続吸引器とシリコンチューブ、そしてフィルムドレッシング剤の併用により、圧力が一定になるようなシステムを新たに開発することができた。次に、陰圧閉鎖療法中のラットにおいて、摂食・飲水と排泄がスムーズにできるような管理システムを開発した。このシステムにより、ラットを用いた今回の実験系が確立された。 次に、陰圧閉鎖療法をしない群における、薄い(脂肪組織を若干含む全層植皮片)における生着率を調べた。ラットの背中に小皮膚欠損を作成し、鼠径部より前述の植皮術を施行し、1週間の経過観察を行った。結果は、全症例において植皮片は全壊死し、また組織学的にも新生血管は認められなかった。一方、同様に陰圧閉鎖療法を併用しないで顕微鏡下における血管吻合を用いた薄い遊離皮弁を移植した。1週間の観察では、前例において皮弁の生着が認められ、組織学的にも周囲との新生血管が認められた。これらの2群を今回の実験のコントロール群とした。 現在、本来の目的である血管吻合を用いない薄い遊離皮弁移植を施行し始めている。具体的な実験方法は、全壊死した前述のコントロール群と同様の植皮を行い、更に陰圧閉鎖療法システムを併用した。同時に、血流探知機にて植皮内の血流量のピーク値とトラフ値の計測を開始した。来年度は、先のコントロール群との比較を行い、組織学的にも検討を加える予定である。
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