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2005 年度 実績報告書

カテコラミンレセプター遺伝子多型解析による重症患者の心血管作動薬感受性の研究

研究課題

研究課題/領域番号 17659568
研究機関山梨大学

研究代表者

安部 隆三  山梨大学, 医学部附属病院, 医員 (30375795)

キーワード救命 / 遺伝子
研究概要

救急部・集中治療部に入院した患者および健常者のうち,インフォームドコンセントを得られた400例において,末梢静脈血7mLより抽出したDNAを用いて,遺伝子解析を開始した.
ABI PRISM 7000 sequence detection systemならびにTaqMan SNP genotyping Assaysキットを用いたリアルタイムPCRによってアドレナリンレセプター遺伝子多型解析を行う前に,同方法を用いて,あらかじめ多型頻度が判明しているcytokine遺伝子多型について解析した.
その結果,日本人患者および日本人健常者におけるTNF-αやIL-10遺伝子のsingle nucleotide polymorphismの頻度は,欧米からの既報における頻度とは異なっていたが,上記の方法による遺伝子多型解析は迅速に正確な結果を得られることが確認され,現在,アドレナリンレセプター遺伝子解析を開始する段階にある.
同時に,インフォームドコンセントを得られた救急部・集中治療部入院患者におけるその原疾患,重症度や入院中の血圧,心拍数,必要としたカテコラミンの投与量などの臨床データを収集し,ICU入室時の重症度スコア:APACHE II (acute physiology and health evaluation II) score,およびSOFA (sequential organ failure assessment) scoreを算出した.
今後アドレナリンレセプター遺伝子多型解析結果とこれらの臨床データとの相関関係を検討する予定である.
さらに,われわれがこれまでに行ってきた,炎症反応に関わるcytokine遺伝子多型解析の結果ともあわせて検討し,侵襲後の炎症反応による循環動態の変化に,カテコラミンレセプター遺伝子多型が関係しているか否かを検討する予定である.

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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