研究課題/領域番号 |
17659570
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
荻野 和秀 鳥取大学, 医学部附属病院, 助教授 (70294311)
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研究分担者 |
星川 淑子 鳥取大学, 大学院医学系研究科, 助手 (10181489)
久留 一郎 鳥取大学, 大学院医学系研究科, 教授 (60211504)
森崎 隆幸 国立循器病センター, バイオサイエンス部, 部長(研究職) (30174410)
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キーワード | 虚血再潅流 / AMP deaminase / 肺障害 / IMP |
研究概要 |
下肢の虚血再潅流による心臓および肺障害(remote reperfusion injury)の機序および治療法を検討するために、AMP deaminaseノックアウトマウスを用いて、心臓および肺におけるremote reperfusion injuryの機序を明らかにし、新たな治療の可能性を検討した。 1.wild typeマウス(WT)およびAMPD3ノックアウトマウス(AMPD3KO)の下肢結紮による虚血(3時間)・再潅流モデルを作成して、肺を摘出して解析を行った。Shamおよび虚血再潅流モデルの再潅流直後および1、3、6、24時間後の肺を摘出して、AMP deaminase活性、AMP、IMP、Myeloperoxidase(MPO)および病理組織を作成して好中球浸潤を確認した。 2.WTで虚血再潅流後に、AMP, IMPは増加し、3時間後で最も高値であった。AMPD3KOにおいては、AMPは著明に増加したが、IMPはほとんど増加しなかった。 3.WTではAMPDの活性は著明に上昇したが、AMPD3KOではほとんど上昇しなかった。 4.WTでは炎症の指標となるMPO活性は再潅流3時間後に有意に増加し、AMPD3KOではそのMPO活性の上昇ははさらに顕著であった。 5.病理組織学的検討でAMPKOマウスでは虚血・再潅流後に非常に強い好中球の浸潤を認め、KOマウスより強かった。
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