研究課題/領域番号 |
17659577
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
網塚 憲生 新潟大学, 超域研究機構, 教授 (30242431)
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研究分担者 |
前田 健康 新潟大学, 医歯学系, 教授 (40183941)
井上 佳世子 (野澤 佳世子) 新潟大学, 医歯学系, 助手 (90303130)
河野 芳朗 新潟大学, 医歯学系, 助手 (60303129)
織田 公光 新潟大学, 医歯学系, 教授 (10122681)
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キーワード | PTHrP / トランスジェニックマウス / 軟骨細胞 / 核小体移行シグナル / 組織解析 |
研究概要 |
核小体移行を示す副甲状腺ホルモン関連ペプチド(PTHrP)マウスは、平成17年度の計画どおり作製ができている。以前の申請書の報告に基づき(Amizuka et al.,Biochem.Biophys.Res.Commun.2000)、transgeneするDNA constructとしてtype II collagen promoterを用いたcassetteにsignal sequenceの開始メチオニンをコードするATGよりも下流のCTGからのtruncated PTHrP遺伝子を挿入した。この遺伝子設計の場合、転写されたPTHrP mRNAは不完全なsignal sequenceを有するため、内在する核小体移行シグナル(87-107位アミノ酸)の作用で核および核小体へと移行することになる。このDNA設計が実際に動くか確認するため、マウス軟骨細胞のprimary cultureにこのDNAをtransfectionしたところ、軟骨細胞の核および核小体に一致したPTHrPの局在を認める一方、ゴルジ体や分泌顆粒には全く局在を認めることはできなかった。以上の実験結果を踏まえて、このDNAを採卵した受精卵にマイクロインジェクションし、founderマウスを作製した。胎生18日齢マウスの大腿骨、脛骨の組織切片を作製し、PTHrPの免疫局在を検討したところ、核に一致した反応を観察した。現在、核小体移行を示すPTHrPのトランスジェニックマウスができたばかりであり、計画通り、平成18年度にその組織異常解析を行う予定である。
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