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2005 年度 実績報告書

転写因子相互作用による口腔がんの悪性形質獲得機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 17659622
研究機関北海道大学

研究代表者

進藤 正信  北海道大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (20162802)

研究分担者 小林 正伸  北海道大学, 遺伝子制御研究所, 助教授 (80241321)
東野 史裕  北海道大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (50301891)
戸塚 靖則  北海道大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (00109456)
キーワードE1AD / ETS がん遺伝子 / 転写機構
研究概要

E1AFは我々がクローニングしたetsファミリー転写因子で、これまでにE1AFが口腔扁平上皮がんの50%以上で発現し、細胞外基質分解酵素MMPの転写を亢進することで、がん細胞の浸潤・転移活性と深く関わっていることを明らかにしてきた。
今回、E1AFによる転写調節機構を明らかにするために、まずE1AF自体の転写がどのように行われているのかについて検討を行った。5'-RAC用法を用いてE1AFのプロモーター領域の解析をおこなった。その結果、E1AFのプロモーター領域にTATA boxは認められなかったが、二つのCAAT boxが転写開始部位より80bp上流と310bp上流に認められた。Sp1やestrogen receptorを含む多数の転写因子結合モチーフが存在したが、とくにE1AF/PEA3結合モチーフが9個認められ、このような所見はE1AFの発現がself-regulatingなものである可能性を示唆するものであった。E1AFの発現のみられない293細胞にE1AFプロモーターの全長を組み込んだルシフェラーゼ発現ベクターとE1AF発現ベクターを導入し、ルシフェラーゼアッセイを行ったところ、濃度依存性の発現亢進が認められE1AFによる自身の発現亢進が裏付けられた。
Estrogen receptor結合領域はE1AF/PEA3結合領域の近傍に存在していた。Estrogen receptor alphaおよびbeta発現プラスミドを用いた解析で、estrogen receptorはE1AFの転写を亢進した。全身臓器におけるE1AFの発現を検索したところ、E1AFは下垂体などの内分泌系臓器に限局して発現しており、ホルモンとの相互作用があることを示唆するものであった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Genomic structure and promoter activity of the E1AF gene, a member of ETS oncogene family.2006

    • 著者名/発表者名
      Ishida S, Higashino F, Shindoh M et al.
    • 雑誌名

      Biochem Biophys Res Commun 339

      ページ: 264-271

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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