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2006 年度 実績報告書

RNAiの応用による新しい口腔がん遺伝子治療のための基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 17659625
研究機関北海道大学

研究代表者

東野 史裕  北海道大学, 大学院歯学研究科, 講師 (50301891)

研究分担者 進藤 正信  北海道大学, 大学院歯学研究科, 教授 (20162802)
戸塚 靖則  北海道大学, 大学院歯学研究科, 教授 (00109456)
キーワードRNAi / ETSファミリー / E1AF / 転移・浸潤 / 癌細胞
研究概要

RNA interference(RNAi)法は細胞に導入された二本鎖RNA(short interfering RNA ; siRNA)が、それと同じ配列塗持つmRNAを破壊(ノックダウン)することで、遺伝子の機能解析に有効な方法として現在注目されている。ヒトの培養細胞でもこの技術が有効であることが証明されており、哺乳動物やヒトでの応用が期待されている。
我々は転写因子E1AFをクローニングし、E1AFがマトリックスメタロプロテアーゼの転写を活性化し、がん細胞に浸潤・転移活性を与えることを報告してきた。
本研究の目的は口腔がん細胞でE1AFの発現をノックダウンし、その浸潤・転移活性を抑制するために最も適したRNAiの技術を開発することである。
まずE1AFノックダウン用のsiRNAの設計を行い、浸潤・転移活性の高い口腔がん細胞HSC3やfibrosarcomaのHT1080、前立腺がんのPC3もしくはE1AFを強制的に発現しているNIH3T3細胞にsiRNAを導入した。その結果siMAX(invitrogen社製)が最もsiRNAの導入効率が高く、E1AFのmRNAの減少効率が高いことが判明した。さらにこの方法でE1AFがノックダウンされたHT1080、HSC3などの細胞を用いてスクラッチ法により、細胞の運動能を検討した。その結果これらの細胞は、コントロールのsiRNA(ランダムsiRNA)を導入した細胞に比べて、運動能が低いことがわかった。この結果はE1AFを効率よくノックダウンできれば、がん細胞の浸潤・転移活性を抑制できる可能性を示している。
これらのことは我々が検討したRNAi法が、口腔がん細胞でE1AFの発現を効率よくノックダウンし、その浸潤・転移活性を抑制するために適した技術であることを示唆している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Genomic structure and promoter activity of the E1AF gene, a member of the ETS oncogene family.2006

    • 著者名/発表者名
      石田勢津子, 他
    • 雑誌名

      Biochemical and Biophysical Research Communications 339

      ページ: 325-330

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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