1.人工筋肉の特性に関する検討 人工筋肉(バイオメタル)の収縮力と変位量を各種条件下で測定し、顔面部補綴への応用に向けて人工筋肉の収縮力と変位量を測定した。 2.眼球運動と瞬目運動に伴う神経筋活動の記録 正常者および患者において眼球運動、瞬目運動に伴う眼輪筋筋活動、神経活動を記録した。各患者の眼球運動、瞬目運動に伴う筋活動、神経活動を記録して、各患者に最適な牽引方向、収縮力を測定した。 3.顎顔面補綴用アバットメントの改良 顎顔面補綴用に開発されたEpitec Systemのアバットメントを清掃しやすく、長期間安定して使用できるよう改良し、報告した(現在印刷中)。 4.補綴物の眼球運動を行うシステム構築 ロボット開発の企業および本学工学部の協力を得て、最新のロボット工学を応用した健側眼と同期して瞬目、眼球運動が可能な動的顔面補綴の開発に取り組んだ。健側眼の眼球運動を記録し、補綴物の眼球運動を行わせるためコンピューター処理を行うシステムの開発を現在も続行中である。 5.顎顔面補綴治療による客観的機能評価 機能顔面補綴使用に伴う機能回復を客観的に評価するために光トポグラフィー(近赤外線スペクトロスコピー)を用いて顎顔面補綴装着による脳血液量の変化の測定など最新の客観的機能評価を応用した
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