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2005 年度 実績報告書

外傷性神経損傷に対する神経幹細胞移植の細胞再生および機能再建メカニズム解析

研究課題

研究課題/領域番号 17659639
研究機関九州歯科大学

研究代表者

仲西 修  九州歯科大学, 歯学部, 教授 (50137345)

研究分担者 椎葉 俊司  九州歯科大学, 歯学部, 講師 (20285472)
石川 敏三  山口大学, 医学部, 教授 (90034991)
吉田 充広  九州歯科大学, 歯学部, 助手 (40364153)
松本 吉洋  山口大学, 歯学部, 研究生 (30364152)
キーワード神経損傷 / 神経幹細胞移植 / 脳脊髄Glutamate / アポトーシス / c-fos遺伝子
研究概要

神経損傷に際して脊髄障害周辺部で神経細胞のapoptosisが生じるか否か、さらにc-fos遺伝子発現があるかを検討する。さらに、遺伝子発現とapoptosisが、神経栄養因子、ラジカルやサイトカインとどのような相互関係にあるか,それぞれの阻害薬投与による修飾作用から検討している。
1.動物および脊髄障害モデル:雄Sprauge-Dawleyラット(300-350g)をハロタン(2〜3%)/酸素をマスクで吸入させ、1脊髄虚血では,2F-Fogarty balloon catheterを大動脈に留置し,合わせて脱血性低血圧を施す(6分間:非致死的,12分間:致死的).また、大槽よりITにループ型マイクロダイアリシスプローベを挿入し、先端が腰髄1-2レベルに位置するよう留置する。手術後3日目に再度ハロタン(2〜3%)/酸素吸入下で実験を行う。2)外傷性脊髄障害では,2F-Fogarty balloon catheterを硬膜外腔(第11〜12胸椎レベル)に挿入したのち、0.1mlの生理食塩水でバルーンを膨らませ1分間脊髄に圧迫損傷を加える。その後圧迫を解除しバルーンを抜去し、4、12、24時間、7日、1カ月まで観察している。
2.脊髄障害後のglutamate放出:ハロタン(1%)/酸素吸入下で,実験1),2)共にダイアリシスプローベに人工脳脊髄液を潅流し、障害負荷および解除後4時間まで採取する。ラットを任意に以下の群に分ける。薬物投与は脊髄障害10分前より開始し、解除後4時間まで持続注入する。(1)偽手術群:手術のみ、(2)非治療群:生理食塩水を持続静注し、1分間の脊髄圧迫を行った後解除し、4時間まで透析液の採取、3)薬物治療群:脊髄障害負荷前より実験終了まで、持続投与する。透析液は分析まで-80℃下で保存し、透析液中のglutamate濃度はOPA誘導体化して、HPLC-ECD法で定量的に測定している。
3.分子生物学的(病理学的)検討:脊髄障害後2、12、24、48時間、7日目に脊髄を摘出、凍結し、クライオスタットにて厚さ10μmの凍結切片を作成する。これらの組織切片に対してc-fos遺伝子発現をin situ hybridization法にて検討する。また、異なる組織切片でDNA断片化に対するTUNEL染色とFas、Fas-ligandに対する免疫染色を検討する。次に、apoptosisがラジカル、サイトカインとどのような相互関係を有するかを検討するために、カタラーゼ,SOD(ラジカル捕捉剤)、interleukin-1 receptor阻害薬、TNF-α阻害薬を経静脈的に投与して遺伝子発現と細胞死を観察する.研究分担者が作成したTNF-a欠損マウスを用い,脊髄虚血を行い,その関与をさらに確認している

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] Utility of magnetic resonance cisternography using three-dimensional fast asymmetric spin-echo sequences with multiplanar reconstruction : the evaluation of sites of neurovascular compression of the trigeminal nerve.2005

    • 著者名/発表者名
      T.Tanaka, Y.Morimoto, S.Shiiba, E.Sakamoto, S.Kito, Y.Matsufuji, O.Nakanishi, T.Ohba
    • 雑誌名

      Oral Surg.Oral Oathol.Oral Radiol.Endodont. 100・2

      ページ: 215-225

  • [雑誌論文] 障害者(児)歯科における過去5年間の小児患者に対する薬物による行動調整の実態、2005

    • 著者名/発表者名
      小島幸美, 牧憲司, 吉田充広, 仲西修(他3名)
    • 雑誌名

      小児歯科学会雑誌 43・4

      ページ: 491-496

  • [雑誌論文] 筋筋膜痛症患者121名の検討2005

    • 著者名/発表者名
      椎葉俊司, 坂本英治, 坂本和美, 有留ひふみ, 大宅永里子, 小林亜由美, 城野嘉子, 松本吉洋, 吉田充弘, 仲西 修
    • 雑誌名

      日本歯科麻酔学会雑誌 33・3

      ページ: 416-422

  • [雑誌論文] Does Trigeminal neuralgia due to intracranial tumor induce hypoesthesia2005

    • 著者名/発表者名
      Sakamoto E., Shiiba S., Sakamoto K., Matsumoto Y, Yoshida M., Hagiwara S., Kawahara H., Nakanishi O
    • 雑誌名

      Pain Research 20・1

      ページ: 9-14

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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