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2006 年度 実績報告書

口腔疼痛抑制の情動的要因と脳内認知機構の解明-「パスカルの歯痛」の神経基盤-

研究課題

研究課題/領域番号 17659642
研究機関東京歯科大学

研究代表者

新谷 益朗  東京歯科大学, 歯学部, 助教授 (60171071)

研究分担者 加藤 元一郎  慶応義塾大学, 医学部, 助教授 (80161123)
澁川 義幸  東京歯科大学, 歯学部, 講師 (30276969)
キーワード脳磁図 / 疼痛 / 炭酸ガスレーザー / レーザー誘発脳磁場 / 歯痛
研究概要

前年度までの研究で、レーザー痛覚刺激後700〜800msにおいて出現するC線維によって伝達されたと推定される長潜時の反応成分が、葛藤心理課題の同時施行時には反応の振幅が減少する結果を得た。しかしながら、その後実験例数を重ねて精査していくと、痛覚刺激の単独施行時においても長潜時の成分が明瞭に検出できない場合が多く、同一被験者においても再現性が低い例が数多く見られた。また1000msを超える長潜時成分が出現する例も多く認められた。そこで本年度は痛覚刺激において安定した定型的な反応成分が得られるようレーザー光の出力、照射時間、照射方法、刺激間隔等の数多いパラメータの組み合わせを変えて検討を続けてきた。とくに照射方法は長潜時成分の発現に大きく影響する。また痛覚刺激、視覚課題ともに慣熟による応答の変化が見られることは解決すべき重要な課題である。さらにレーザーによる同一部位への反復刺激を避けるためにも、短期間に集中的に同一被験者に対して実験を行うことができないという重大な問題点も抱えている。
レーザーによるC線維の選択的な刺激方法についてはいくつかの先行研究があるが、レーザー線源の種類、光軸の直径と照射範囲、出力レンジなど条件を同一にできない要素が多く、単純な追試による比較参照が困難である。したがって先行研究の結果にこだわらず、現在の条件下での安定したC線維選択的刺激を確立すること、そして引き続き痛覚刺激と視覚課題の同時施行例の十分な確保を急いでいる。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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