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2006 年度 実績報告書

歯周疾患病原細菌に対して選択的な殺菌作用を発揮する唾液ポリペプチドに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17659658
研究機関鈴鹿工業高等専門学校

研究代表者

内藤 幸雄  鈴鹿工業高等専門学校, 生物応用化学科, 教授 (10076052)

研究分担者 山崎 賢二  鈴鹿工業高等専門学校, 一般科目(理科), 助教授 (50182473)
キーワードラット / 顎下腺 / Porphyromonas gingivalis / シスタチンS / 歯周病 / イソプロテレノール / カプサイシン / システィンプロテアーゼインヒビター
研究概要

成熟Sprague-Dawley系ラット(雄性)に、交感神経β-受容体作動薬のイソプロテレノール(IPR)の連続投与では、動物の死亡率が高いため、唐辛子の辛味成分であるカプサイシン含有食餌(0.1%)の長期摂取(1週間以上)によって、システィンプロテアーゼ阻害タンパク質であるシスタチンSを誘導した。1日間絶食後、ペントバルビタールで麻酔下に顎下腺唾液を採取した。エチレンジアミン四酢酸で処理した後、凍結乾燥した。20mMリン酸緩衝液に平衡化したSephadex G-75を充填したカラムに、同じ緩衝液に溶解した唾液検体を添加し、ゲルクロマトグラフィーを行った。唾液検体は3つのピークに分画される〔G-1(分配係数(Kav);0-0.4)、G-II(Kav;0.4-0.7)およびG-III(Kav;0.7-1.0)〕。各々の画分の収率は、IPR処理と同様な成績であった(G-I:53.5%,G-II:34.0%,G-III:10.5%)。
歯周病の病原細菌であるPorphyromonas gingivalisに対する抗菌活性をディスク法で評価した結果、G-II画分は100μg/ディスクで約15mmの阻止円、そしてG-III画分は100μg/ディスクで約17mmの阻止円が形成された。G-III画分を10mM酢酸アンモニウム溶液に平衡化したSephadex G-25を充填したカラムに添加し、ゲルクロマトグラフィーを行った。280nmの測定波長では2個のピーク(V_oとV_t)のみ検出されたが、ポリペプチド結合特有な吸収波長220nmで測定すると5個のピークとなり、芳香族アミノ酸含量の少ない2画分の存在が明らかとなった。これらの画分の抗菌活性の評価を近日中に行う計画である。活性の認められた画分をC-18の逆相カラムを用いるHPLCによる(0.1%三フッ化酢酸とアセトニトリルの2液の直線濃度勾配溶出)精製とLC-Massによる解析を計画している。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2015-11-05  

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