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2006 年度 実績報告書

レーザー光による初期病変の齲蝕活動性診断器の開発とその臨床的応用の検討

研究課題

研究課題/領域番号 17659660
研究機関東北大学

研究代表者

小関 健由  東北大学, 大学院歯学研究科, 教授 (80291128)

研究分担者 藤崎 渉  九州産業大学, 工学部, 教授 (60238558)
内野 正和  福岡県工業技術センター, 機械電子研究所, 主任研究官 (30416507)
井川 恭子  東北大学, 大学院歯学研究科, 助手 (40241640)
キーワードレーザー / 診断装置 / う蝕 / リスク / エナメル質
研究概要

平成18年度に製作したレーザー光による歯の表面性状解析装置は、読み取り装置に小型CCDエリアセンサと特殊プリズムを応用することにより、臨床応用可能なレベルに小型化したが、実際には歯の表面の曲率に反射光の光軸が大きく影響を受けて、受光面の面出しが容易でなく、システム全体の再考を迫られた。これを解消する目的で反射光のスペックルをスクリーン投影法にて検出すると共に焦点距離を計測する仕組みを加えた装置を組み立て直した。情報処理装置は開発したプログラムを走らせる小型の可搬型コンピュータを用い、歯科健診の会場や日常臨床で使用できる形態に近づけた。さらに、臨床で使用する場合のキャリブレーションを行う標準切片として、各種の研磨法を用いたエナメル質切片を用意した。
う蝕の進行リスクの診断として用いるための、う蝕モデル歯は、倫理規定に基づいて収集した人抜去歯を用い、他のう蝕診断機器を併用してう蝕の進行度を計測しながら化学的実験的平滑面う蝕を製作し、エナメル質表層の性状の変化を計測した。モデル歯に関しては、臨床から得られた無加工のエナメル質は鏡面に近いスペックル値を示すが、実験室で研磨したエナメル質は研磨によってできた傷によるスペックルの乱れが観察され、これは脱灰課程の各切片において変動が大きかった。さらにこの変化は脱灰の方法でも大きく影響が現れた。これらの変化を臨床に応用する場合は、実際の臨床的データとその症例の転帰をあつめた更なる長期的な追跡データベースを構築する必要性が示された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] A new portable sulfide monitor with a Zinc-Oxide semiconductor sensor for daily use and field study2007

    • 著者名/発表者名
      Tanda N, Washio J, Ikawa K, Suzuki K, Koseki T, Iwakura M
    • 雑誌名

      Journal of Dentistry 35(In press)

  • [雑誌論文] Potential role of high molecular weight hyaluronan in the anti-Candida activity of human oral epithelial cells2007

    • 著者名/発表者名
      Sakai A, Akifusa S, Itano N, Kimata K, Kawamura T, Koseki T, Takehara T, Nishihara T
    • 雑誌名

      Med Mycol. 45・1

      ページ: 73-79

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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