• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

マスメディアによる歯科健康情報の分析と評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17659661
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

川口 陽子  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (20126220)

研究分担者 品田 佳世子  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (60251542)
阿部 智  神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (90376749)
キーワードマスメディア / 新聞 / 健康情報 / 口臭 / フッ化物洗口
研究概要

人々が健康情報を得るための重要な手段の一つに、新聞、テレビ、ラジオ等のマスメディアがある。本年度は新聞記事に掲載された歯科健康情報の分析を行うこととし、「フッ化物洗口」と「口臭」をテーマとして選択した。データの検索には、データベース「日経テレコン21」を用い、日本経済新聞、朝日新聞、毎日新聞、読売新聞、産経新聞の5つの新聞に掲載された記事を収集して分析を行った。
「フッ化物洗口」に関しては、1988年8月から2005年12月までの期間に5つの新聞の全国版および地方版に掲載された記事87件について分析を行った。87件の記事のうち71件(82%)は地方版に掲載されていた。1998年までは年平均数件であったが、1999年以降は年平均10件程度掲載されていた。フッ化物のう蝕予防機序としては「エナメル質の溶解度の減少」が、悪影響としては「歯のフッ素症」が最も多く掲載されていた。31件の記事はフッ化物のう蝕予防効果のみを、3件はフッ化物の悪影響のみを掲載していた。
「口臭」に関しては、1993年1月から2004年12月までの期間に5つの新聞の全国版に掲載された記事386件について分析を行った。口臭関連商品を紹介する記事が最も多く、次いで口臭の原因についての記載がみられた記事であった。口臭の原因について記載された記事のうち、歯周病について記載されたものが最も多く、舌苔について記載されたものは多くはなかった。口臭に関する原因や治療、予防方法に関する情報は質的にも量的にみて十分ではないと考えられた。
歯科専門家は、新聞などのマスメディアの重要性を認識し、臨床現場での患者への個別の情報提供と併行して、新聞等のマスメディアにおいても適切な情報を人々に広く提供していくことが重要と考えられた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 新聞に掲載された口臭関連の記事について2005

    • 著者名/発表者名
      柳澤智仁, 竹之下美穂, 古川清香, 植野正之, 品田佳世子, 川口陽子
    • 雑誌名

      口腔衛生学会雑誌 55・4

      ページ: 457

  • [雑誌論文] Coverage of Fluoride Mouthrinses Articles in Japanese Newspapers2005

    • 著者名/発表者名
      植野正之, 品田佳世子, 川口陽子
    • 雑誌名

      JADR Abstracts of Paper

      ページ: 94

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi