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2006 年度 実績報告書

口腔状態に基づく脳血管障害評価スケールの開発

研究課題

研究課題/領域番号 17659664
研究機関岩手医科大学

研究代表者

稲葉 大輔  岩手医科大学, 歯学部, 助教授 (90146085)

研究分担者 寺山 靖夫  岩手医科大学, 医学部, 教授 (70146596)
キーワード脳血管障害 / 口腔障害 / 歯周疾患 / 唾液検査 / スクリーニング / 評価スケール
研究概要

昨年度より引き続き、唾液検査の歯周疾患スクリーニング特性を検討するとともに、生活習慣と歯周疾患との関連性を解析した。本研究への協力について同意が得られた30〜69歳の成人586名(48.9±11.6歳;男性255名、女性331名)について、口腔状態(DMFT,CPI,補綴状況、等)、歯周病唾液検査(遊離ヘモグロビンHbおよび乳酸脱水素酵素LDH濃度ならびに歯周病問診票)、標準質問票(日本歯科医師会版)、ならびに独自の生活習慣対策アンケートを実施した。唾液検査は、専用ガムにより咀嚼刺激唾液を採取後、検査室にて遊離Hbはラテックス凝集比濁法で、LDHはJCCLS標準化対応法により測定した。歯周疾患の有病状況は、異常なし(CPI最大値=0)は全体のわずか14.2%にすぎず、歯周疾患の有病率1は85.8%であった。症度別には、CPI最大値3以上の重度歯周病有所見者が全体の約55%を占めていた。唾液検査C判定(要医療)であった346名については65%が重度歯周病有所見者であった。唾液遊離Hb濃度はCPIスコア0〜4と高い相関を示した(相関係数r=0.99)。また、唾液中LDH濃度もCPIスコア0〜4と高い相関を示した(r=0.96)。ただし、遊離HbとLDH濃度の間には明らかな相関性は認められなかった(r=0.47)。さらに、唾液検査問診スコア(図6):CPIスコア0〜4と高い相関を示した(r=0.94)。昨年度に確定した唾液検査の基準による判定結果はA判定(異常なし):152名(25.2%)、B判定:89名(14.7%)、C判定(要医療):346名(60.1%)であった。スクリーニング特性に関しては、C判定であった346名中、CPIスコア2以上の要医療者は288名で、陽性適中率は79.6%であり、本唾液検査は歯周病スクリーニングに関して実用性が高いと判断された。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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