研究課題/領域番号 |
17659670
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
宮島 朝子 京都大学, 医学部, 教授 (60115946)
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研究分担者 |
相良 二朗 神戸芸術工科大学, デザイン学部, 教授 (10330490)
真継 和子 園田学園女子大学, 人間健康学部, 講師 (00411942)
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キーワード | 住宅改修 / 必要性評価 / 福祉用具 / 福祉用具処方 / 一体化モデル |
研究概要 |
本研究は、住宅改修の必要性を評価するツール開発と、利用者のニーズや個別性に対応できる福祉用具のデータベース化を行い、両者を一体化して提供できるモデルの開発を目的としている。 平成18年度は、(1)Denmarkにおける情報収集の成果発表と、(2)データベース化にむけた作業を中心に取り組んできた。 (1)については平成17年度にCopenhagenとSvendborgで情報収集した結果を整理し、看護系学術学会で発表した。ここではデンマークと日本の障害高齢者福祉サービスシステムの現状を比較し、日本の課題について明らかにした。 (2)については、福祉関係の関連協会等のホームページですでにデータベース化は行われていることがわかった。しかし、障害高齢者や家族にとってそれらのデータベースが使いやすいものになっていないこと、コンピューターを使えない人もいることから、データベース化が適切であるか否かを見直す必要性を感じた。また、文献レビューや住宅改修の事例には、障害高齢者や家族の生活の流れが見られないことも浮き彫りになった。 これらのことから、データベース化よりも障害高齢者や家族が福祉用具を選択する際にそのプロセスをわかりやすく説明したり、工務店向けに医療者側から必要な情報を提供できるわかりやすい資料(パンフレット)を作成する必要があるのではないかとの結論に至った。従って、現在は文献の再見直しと、住宅改修事例のより細かな分析及び整理作業を進めている段階である。
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