大阪府脊髄損傷者団体の協力を得て、近畿圏の脊髄損傷者団体会員を対象として、以下のような内容の調査をWEB調査(調査委託)で実施することとした。 調査内容: 1.受傷から臥床期の状態と治療(受傷状況と急性期治療)について 受傷年月日、受傷理由、受療施設(転院の有無と時期・施設)、入院期間、損傷レベルと治療内容、損傷による症状(随伴症状)、合併症の有無と症状 2.離床期から退院までのADL訓練(訓練内容と到達レベル)について 上肢、起立性低血圧への対処法、移動動作訓練、車椅子駆動訓練、巧緻動作訓練、排尿・排便コントロール法、痛みへの対処法、合併症の有無と症状 3.サポート体制 家族の支援の有無と内容、社会保障制度の活用の有無と種類、脊髄損傷者間の支援(ピアサポート)の有無と種類、医療者による支援の有無と種類 4.現在の身体状態と活動レベルについて 残存レベル、現存する随伴症状、合併症の有無と受療状況、社会活動状況、生活環境 80件の回答を得た時点で、回答状況(欠損データ)や回答の傾向を確認し、インターネットを利用できる環境にあるという対象者の特性が、どの程度回答結果に影響しているかを分析し、調査対象を全国レベルに拡大する必要性を検討することとしている。
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