研究課題
研究目的は、1.がん患者のサバイバーシッブ体験、がん患者とその家族員及びがん看護に携わる看護師の死生観を明らかにする、2.海外フィールド・リサーチにより、がん患者のサバイバーシッブの視点からがん看護教育における死生観の育成について検討する。1.がん患者のサバイバーシップ体験、がん患者とその家族員及びがん看護に携わる看護師の死生観に関する調査1)調査:対象は、3つの患者会事務局の協力を得てがん患者と家族員を募集、がんセンター協力1施設から看護師を募集。半構成面接を行い、面接逐語録を質的・帰納的に分析。2)結果:がん患者11、家族員9、看護師10で、平均年齢と平均面接時間は、患者:51.6、91.3分、家族員:55.6、82.3分、看護師:32.3、65.8分。患者の死生観は、受容する自分の死、今を生きる等に分類された。家族員及び看護師の死生観とがん患者のサバイバーシッブ体験を分析した。2.海外フィールド・リサーチ米国ミネソタ州3施設・ミシガン州3施設を平成18年7月24日〜8月3日に1施設半日〜3日間実施、オレゴン州2施設・カリフォルニア州3施設を平成18年9月19日〜9月26日に1施設1日〜3日間実施。大学教員からのがん看護、オレゴン尊厳死法等の授業概要、Cancer Survivorship研究の説明及びケースマネジントの授業参観。がんセンターやホスピス等の看護責任者らからのがん看護実践と地域密着ケアに関する脱明及び施設内見学。Zen Hospice ProjectによるEnd of Lifeのワークショップに参加。3.国際がん看護学会(平成18年9月27日〜9月30日、カナダ):発表・討議に参加。以上から、我が国のがん看護教育における死生観育成のあり方とその方法及びCancer Survivorship研究をがん看護教育に統合する必要性の示唆を得た。
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International Council of Nurses(国際看護師協会 : ICN)学術集会(Yokohama, Japan) (2007,6.1発表予定)
家族看護 4巻・2号
ページ: 91-98