研究課題/領域番号 |
17659687
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
江川 隆子 京都大学, 医学部, 教授 (40193990)
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研究分担者 |
赤澤 千春 京都大学, 医学部, 助教授 (70324689)
奥津 文子 京都大学, 医学部, 講師 (10314270)
本田 育美 三重大学, 医学部, 助教授 (30273204)
細川 雅也 京都大学, 医学研究科, 講師 (50343231)
澄川 真珠子 京都大学, 医学部, 助手 (20432312)
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キーワード | 糖尿病足病変 / フットケア介入 / フットシュミレーター / フットケア技術指導 |
研究概要 |
平成18年度は、足病変を有する足模型の作成にあたり、皮膚部分の弾力性、関節可動域、胼胝および鶏眼の皮膚病変部、陥入爪および肥厚を呈する爪病変部、ニッパーやフットケアマシン使用時のリアル感、病変部の交換の容易さなどについて問題点を抽出し、1年間にわたり検討を加えた。足模型の成分については、皮膚部位は軟質特殊樹脂(プリンゲル)、爪・胼胝・鶏眼部位は、硬質特殊樹脂(Fiber Reinforced Plastics: FRP)より構成されている。この足模型を使用することによって、実際に爪切り、胼胝処置、鶏眼処置などのフットケア技能訓練が可能となった。また、研究対象である臨床看護師にフットケア技能を習得させるためのフットケアプログラムを作成した。さらに、フットケア技能に対するアウトカムとして、フットケア機器の持ち方や研磨の方法、感染予防行動などの「フットケア技能習得状況」の項目を抽出し、設定した。また、「フットケア技能習得状況」の程度がフットケア後の足状態(爪形状・胼胝・鶏眼)や「技能習得に対する自己評価」に影響しているかを検討するための項目も抽出し、設定した。本研究実施にあたり、京都大学医学部医の倫理委員会の承認を申請し、承認を得ている。現在、臨床看護師に足模型を使用したフットケアプログラムを開始しており、有足模型の有用性を確認している。今後は、統計的検討が検出力80%以上で可能となるように、平成19年度においてもデータ収集をさらに継続し、本研究における足模型の信頼性と妥当性の検証を深め、シミュレーターとしての完成版を作成する予定である。また同時に教育プログラムのソフト化について検討していく予定である。
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