研究課題/領域番号 |
17659689
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
藤原 千惠子 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (10127293)
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研究分担者 |
河上 智香 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (30324784)
石井 京子 大阪市立大学, 医学部, 教授 (30259494)
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キーワード | ストレス / 生理心理 / 育児 / 母親 / アウトカム |
研究概要 |
本研究の目的は、育児期にある母親を対象として、母親が感情をセルフコントロールでき、ストレスに対する自己免疫力を強化させ、反復が容易である、自己リラクゼーションプログラムの開発とプログラムに対して生理学的指標を用いた客観的なアウトカム評価を行うことを目的としている。 本年度は、習得が容易である、道具等を使用しないで家庭内で実施できる、短時間で効果があるという3つの条件を満たすようなリラクゼーションプログラムを検討するために、リラクゼーションに関する文献の検討、施設での代替療法の実践状況の見学によって、情報収集を行った。また、生理的指標を用いたアウトカム評価に関する研究の情報収集も行った。 自己リラクゼーションプログラムの効果を確認する予備実験として、まず月経周期が一定である女性10名の唾液内コルチゾールを採取し、その結果と同時に行った心理的テストとの関連性を検討した。さらに、生理的指標として用いる評価方法として用いる脈拍・呼吸数・血圧を持続的に測定できる器具による測定方法の試行を研究補助者の協力を得て行った。 次年度の4月には、本年度に準備した器具、唾液中のコルチゾールの他に唾液中のアミラーゼを簡便に測定できる器具を併用する方法に関する予備実験を行い、生理学的指標としての使用可能性を確認する。さらに自己リラクゼーションプログラムの効果を研究補助者の協力を得て予備実験を行い、自己リラクゼーションプログラムの効果の確認をする。効果確認をした上で、育児期の母親を対象とした自己リラクゼーションプログラムの実施とアウトカム評価および指導方法の検討、対象者の自己リラクゼーションに関する意見の調査を実施する予定である。
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