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2006 年度 実績報告書

育児期の親に生じるストレス暴発に対するコントロールプログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 17659689
研究機関大阪大学

研究代表者

藤原 千惠子  大阪大学, 医学系研究科, 教授 (10127293)

研究分担者 河上 智香  大阪大学, 医学系研究科, 助手 (30324784)
石井 京子  大阪市立大学, 医学部, 教授 (30259494)
新田 紀枝  大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (20281579)
キーワードストレス / 生理心理 / 育児 / 母親 / アウトカム
研究概要

本研究の目的は、育児期にある母親を対象に、母親が感情をセルフコントロールでき、ストレスに対する自己免疫力を強化させ、反復が容易である、自己リラクセーションプログラムの開発とプログラムに対する生理学的および心理学的指標を用いた客観的評価を行うことを目的としている。
本年度はリラクセーションプログラムの生理学的評価指標として、市販されている安価で簡便な器具が家庭での効果のセルフモニタリングを可能にすることから、今後のプログラムを進める上で必要と考え、唾液中のアミラーゼを測定できる器具を併用して唾液中のコルチゾルの変化と比較検討する予備実験を追加して行った。プログラム実施前後の比較では、唾液中のアミラーゼを測定する市販の器具では有意な変化が測定できず、コルチゾルとの相関も見出せないことが明らかになった。これは唾液アミラーゼの変化の時間が早く、本プログラムの評価測定の時間とマッチしにくいと考えられ、指標としての使用は有効でないと結論付けた。プログラム実施における客観的評価として用いることができるのは、生理学的評価では血圧、脈拍、唾液中のコルチゾル、心理学的指標ではPOMSであることを確認した。プログラムを拡大する上での評価指標の問題としては、血圧、脈拍、POMSでの評価は比較的安価で使用可能であるが、唾液中のコルチゾルでの測定の場合は費用的な問題があり、今後安価で有効な生理的指標を見出す必要があると考えられる。育児中の母親へのプログラムの予備試行において、家庭でのリラクセーションプログラムの実施時間の自己判断が予想より短くなる傾向があり、実施後の評価指標において低下が少なく、緩和状態の持続性が短くなることが判明した。そこで、リラクセーションをより効果的で確実に実施できるようにプログラムの解説内容等を再検討し、修正プログラム案による再実験を行った。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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