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2006 年度 実績報告書

4年制大学新卒助産師のための大学・利用者協働型教育・研修プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 17659692
研究機関広島大学

研究代表者

横尾 京子  広島大学, 大学院・保健学研究科, 教授 (80230639)

研究分担者 中込 さと子  広島大学, 大学院・保健学研究科, 助教授 (10254484)
藤本 紗央里  広島大学, 大学院・保健学研究科, 助手 (90372698)
村上 真里  広島大学, 大学院・保健学研究科, 助手 (10363053)
キーワード助産師 / 大学教育 / 卒後研修 / 教育プログラム / 研修プログラム
研究概要

本年度は、利用者(出産経験女性・産科病棟助産責任者・4大卒業生)および大学教員が求める新卒助産師像をもとに、妥当な新卒助産師の能力を明らかにする目的で、質問紙調査とフォーカスグループインタビューを実施した。その結果、以下3点が明らかとなった。
1.ICMコアコンピテンシーを用いた質問紙調査において、出産経験女性・産科病棟助産責任者・4大卒業生のいずれも半数以上が新卒者に期待した能力は、妊娠および分娩期の基礎的知識に関わる10項目であり、この内容は、統合カリキュラムにおいて重複なく、かつ、広い観点から教えていくことが可能な内容であった。
2.上記1同様の三者を対象としたフォーカスグループインタビューでは、三者とも「技術的なことは、指導者の元で実施できればよい」と認識しており、新卒者研修体制の充実化が課題であることが明らかになった。
3.上記2の調査において、女性は「出産に対する自己の信念や助産師像をもつこと」「女性や家族の価値観の尊重」「寄り添い、励まし、手を尽くすこと」「異常の判断と相談・報告」「大きな判断ミスをせず見通しを立てること」等、安全で快適、かつ個人が尊重された出産体験を求めていた。また、責任者は「新卒者自身の健康管理」「スタッフとのコミュニケーションカ」「スタッフとの協調性」「力量を越えた場合の判断と経験者への相談」「分娩経過の記述・判断力」「付加的専門知識(早産・帝王切開・死産のケア)」、卒業生は「自分の考えや信念をもつこと」「疑問があるケアに問題提起し考えること」「知識や技術の定期的更新」「女性や家族の価値観の尊重」「良い出産のための最大限の努力」「スタッフとのコミュニケーションカ」「スタッフとの協調性」を新卒者の能力に求めていた。これらは、4大における到達目標と一致しており、大学成果の利用者の視点から見た助産教育のコンピテンシーと位置づけることができる。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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