研究課題/領域番号 |
17659694
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
山地 洋子 佐賀大学, 医学部, 助教授 (90315193)
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研究分担者 |
佐藤 和子 佐賀大学, 医学部, 教授 (00196221)
安田 加代子 佐賀大学, 医学部, 講師 (90336123)
藤田 君支 佐賀大学, 医学部, 助教授 (80315209)
瀧 健治 佐賀大学, 医学部, 教授 (90103746)
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キーワード | 急性期 / 体位 / 自律神経活動 / 心筋酸素消費量 |
研究概要 |
本研究は、急性期におけるケア技術として患者の安楽を促進する体位について研究することを目的としている。急性期における患者の体位と生体負荷の関係を明らかにし、最も侵襲が少なく安楽な体位を検討することが主目的である。 本年度はまず国内外の文献検討を行い、生体負荷を測定する妥当な指標を検討した。その結果、自覚症状(疼痛、呼吸困難感、倦怠感など)、身体組織の酸素化の程度(酸素飽和度)、心筋の仕事量(心筋酸素消費量)、循環に影響を及ぼす自立神経活動を分析することが指標として抽出された。また、パイロット・スタディ時に心係数を非侵襲的に測定したが、指先に巻いたカフ圧を痛みとして感じるため継続的な測定が困難であることがわかった。 測定機器の妥当性を検証しプロトコールの精度を高めるため、健康な人を対象にパイロット・スタディを行った。その結果、自律神経活動は対象者によるバラツキが大きいことがわかった。精度の高い指標とレて分析に用いるために、測定時期と分析に使用する時間を明確にしていく必要が確認された。また、パイロット・スタディは6名の成人を対象に永平臥位、左側臥位・右側臥位・backrest角度各々において60度、90度、変換直後、5分後、10分後に血圧、酸素飽和度、心係数、自律神経活動を分析した。その結果、右側臥位60度の体位が他の体位に比べ血圧、心拍数、自律神経活動が安定していることがわかった。酸素飽和度は差がなかった。しかし、自律神経活のバラツキが大きいため、分析の軸を変更して信頼性の高い指標となるようさらなる分析が必要である。
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