研究課題
本年度は、協力の得られた保育園に質問紙を一括送付(2225名)し、915名から回収(回収率44.1%)、内訳は札幌市425名(50%)、帯広市255名(29%)、函館市915名(41%)、有効回答数は866名(38.9%)であった。データ分析の結果、平均年齢33才、配偶者がいる者は80%、核家族約80%、職業は常勤46.2%、パート42.6%、専業主婦9.6%であった。食生活では、母親が朝食を毎日摂取は69.3%、子供は93.3%、朝食をとらない母親は12.0%、子供では1.1%であった。夕食を家族と一緒にする51.1%で母親と子供だけが39.6%であった。子供の食生活で心配があると答えた者は32.6%、相談するところがない30.9%であった。また、母親の中学生までの食生活では、朝食を家族揃ってとる44.9%、夕食は77.8%であった。現在の食生活が自分の育った家庭の影響を受けていると思うと答えた者81.2%、ないが18.8%であった。以上の他、母親と子供の健康、食事内容、子供の生活等について調査した。これらの結果から、食生活は自分の育った家庭の習慣を受けており、世代連鎖を考慮した食生活の支援について考えることが必要であることが示唆された。食事の準備が楽しいと答えた者約5割、嫌いが5割と半数は負担に感じていることがわかった。特に常用勤務者の場合、夕食時間は午後8時以降が1割、睡眠時間が不足と感じている者約5割であり、慢性的疲労感をもっていることが推察される。さらに、子育てをしながら働く女性とその子供の食生活について継続詳細な解析を行っている。