研究課題
今年度は、(1)ドゥーラを養成する研修会、(2)一般日本女性および助産師にドゥーラが受け入れられるか、またそのための工夫点等について把握することを目的とした質問紙調査を実施した。その結果は以下の通りである。1.ドゥーラを養成する研修会研修会を全6回(週1回、90分の講義を2回)として構成し、青森と神戸で開催した。講義内容は、(1)ドゥーラの役割(2回)(2)コミュニケーション技術(2回)(3)ストレスマネジメント(1回)(4)育児技術(1回)(5)妊娠・分娩・産褥の経過とケア及び産痛緩和法(3回)(6)母子保健医療と制度・社会資源の活用(1回)(7)病院見学(2回)とした。参加者を公募し、青森17名、神戸16名が参加し、全員が修了した。研修の評価については、現在集計中であるが概ね良好であり、ドゥーラの役割や活動に対するイメージが持て、自分がドゥーラとして活動するために必要な課題が明確になったようであった。2.質問紙調査(1)産後4ヶ月及び1年6ヶ月の女性を対象に615名、(2)病院及び産院で勤務する助産師94名、(3)出産経験のある40〜60代の女性830名にそれぞれ質問紙を配布した。調査内容は(1)に対しては妊娠・出産の経過、妊娠・出産・育児への他者からの支援状況、看護師・助産師から受けた具体的なケア内容と受けたかったケア内容、ドゥーラの支援に対する考え等、(2)に対しては妊産婦への具体的なケア内容と現在の実施度、ドゥーラの活用に対する考え、ドゥーラに必要な資質等、(3)に対しては妊娠・出産・育児に関する他者への支援経験の有無とその内容、ドゥーラとして活動することについての考え等とした。質問紙は平成19年3月31日現在で(1)234部、(2)34部、(3)318部回収した(現在も回収中)。データは今後分析を進めていく予定である。
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日本赤十字看護学会誌 第7巻1号(平成19年3月刊行予定)
青森県立保健大学雑誌 第7巻2号
ページ: 281-288