研究課題/領域番号 |
17659701
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
吉田 智美 大阪府立大学, 看護学部, 助教授 (20382244)
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研究分担者 |
田中 京子 大阪府立大学, 看護学部, 教授 (90207085)
林田 裕美 大阪府立大学, 看護学部, 講師 (10335929)
山口 亜希子 大阪府立大学, 看護学部, 助手 (30405336)
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キーワード | がん看護 / 教育方法 / カリキュラム / 専門看護師コース / 実践能力 |
研究概要 |
研究目的は、大学院修士課程・がん看護専門看護師コース(以下、コース)担当の教員等からコースにおける教育方法について明らかにすることである。そのために、1.教員が考えるがん看護専門看護師(以下、OCNS)が実践を行う際に必要な能力、2.実践能力を習得させるための教育方法、3.コース運営上の工夫点、問題点を明らかにすることを目標とした。方法は、1)7校から授業概要資料を収集し概要把握、2)本研究への参加の承諾が得られた8名のコース担当教員に半構成的質問紙を用いた面接調査を行った。面接調査内容は、OCNSが実践を行う際に必要な能力を習得させるために実施している講義、演習、実習における教育方法、運営上の工夫点や問題点等である。得られたデータは、教員が考えるOCNSが実践を行う際に必要な能力、具体的教育方法および運営上の工夫点や問題点と考えられる部分を抽出、コード化し分類した。結果、対象の平均年齢は49.6歳で、教員としての平均経験年数は、15.8年であり、コースの平均担当年数は、5.5年であった。コース担当教員が、OCNSが実践を行う際に必要と考える能力には、知識を獲得する能力、アセスメントする能力、臨床判断能力、全人的に患者をみる能力などがあった。また、実践能力を習得させるための教育方法としては、OCNSの役割を実践する実習、OCNSと共に実践する実習、知識を習得させる講義、物事を分析する手段の指導などがあった。そして、運営上の工夫点としては、OCNSと連携をとり実習指導をする、専門家や修了生に講義をお願いするなどがあり、運営上の問題点としては、大学院予算内では適切な講師が雇えない、実習施設の理解が得られず効果的な実習ができないなどがあった。これらの結果と次年度の結果とを合わせてOCNSの教育方法について検討する予定である。
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