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2007 年度 実績報告書

ベイズ型統計モデルによる複数異種形式データ解析の理論と方法論の研究

研究課題

研究課題/領域番号 17680024
研究機関東京大学

研究代表者

井元 清哉  東京大学, 医科学研究所, 准教授 (10345027)

キーワード多変量解析 / グラフィカルモデル / ベイジアンネットワーク / ノンパラメトリック回帰 / クラスタ分析 / マイクロアレイデータ / データ同化
研究概要

●マイクロアレイデータとデータベース上で各遺伝子に付与されている機能アノテーションを統合し,情報抽出を行う手法を開発した. GO:: TermFinder, FatiGOと呼ばれるソフトウェアとして公開されている既存の方法論の問題点を指摘し,それを解決する方法論を構築できた.また,kの成果を基にしたソフトウェアを公開するために準備中である.
●マイクロアレイデータは,各遺伝子が生成するメッセンジャーRNAを計測しているため,実際に細胞内で働いているタンパク質の状態(量・活性度)を理解することは難しい.しかしながら,転写制御機構を明らかにするためには,転写因子と呼ばれる多数の遺伝子を制御しているタンパク質の活性を予測することが必要不可欠である.そこで,マイクロアレイデータと転写因子結合配列情報を利用することで,転写因子の活性度を予測する手法を開発した.また,この手法を,人参養栄湯と呼ばれる漢方薬を投与したマウスについて適用し,その作用機序を明らかにするための知見を得た.この論文は,複合薬である漢方のバイオインフォマティクス的解析の世界初の論文であり,複合薬の解析にこのアプローチは有用であることを示した.
●ベイジアンネットワークによる遺伝子ネットワーク推定においては,その構造学習はNP-困難であることが示されている.そこで,パラメータ推定と構造学習が同時に可能なlassoに着目し,グラフィカル・ガウシアンモデルを推定するための方法論を開発した.また, lassoを改良したweighted lassoを開発し, lassoの問題点である擬陽性を大幅に減らすことに成功した.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Statistical absolute evaluation of gene ontology terms with gene expression data2007

    • 著者名/発表者名
      P.K. Gupta, R. Yoshida, S. Imoto, R. Yamaguchi and S. Miyano
    • 雑誌名

      Lecture Note in Bioinformatics 4463

      ページ: 146-157

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Identification of activated transcription factors from microarray gene expression data of Kampo-medicine treated mice2007

    • 著者名/発表者名
      R. Yamaguchi, et. al.(10名中3番目)
    • 雑誌名

      Genome Informatics 18

      ページ: 119-129

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Weighted lasso in graphical Gaussian modeling for large gene network estimation based on microarray data2007

    • 著者名/発表者名
      T. Shimamura, R. Yamaguchi, S. Imoto and S. Miyano
    • 雑誌名

      Genome Informatics 19

      ページ: 142-153

    • 査読あり
  • [学会発表] Bioinformatics approach towards drug target gene discovery2007

    • 著者名/発表者名
      井元清哉
    • 学会等名
      Regional Biometric Conference 2007
    • 発表場所
      東京大学弥生講堂
    • 年月日
      2007-12-10

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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