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2005 年度 実績報告書

細胞系譜特異的マーカーOlig2によるオリゴデンドロサイトの病態解析

研究課題

研究課題/領域番号 17680030
研究機関群馬大学

研究代表者

横尾 英明  群馬大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (40282389)

キーワードOlig2 / オリゴデンドロサイト / オリゴデンドログリオーマ / 脳腫瘍 / 免疫組織化学
研究概要

由来不明の細胞を含む脳腫瘍であるpapillary glioneuronal tumorにおいてOlig2の発現を検討したところ、従来より知られていたニューロン及びアストロサイトの成分とは別に、特異な分布を示すOlig2陽性細胞の存在を明らかにした。Oligodendrocyte-like cell(OLC)出現を特徴とするdysembryoplastic neuroepithelial tumorにおいてもOLCが選択的にOlig2を発現していることを明らかにした。いずれもglioneuronal tumorと称されるグリアとニューロンの両方の成分を有する腫瘍であり、今まで見逃されていたオリゴデンドロサイト成分を描出する上で我々の抗Olig2抗体が有用であることが示唆された。またCreutzfeldt-Jakob病(CJD)は著明なニューロンの脱落を示す疾患で、ニューロンの軸索に巻き付いたオリゴデンドロサイトにも当然影響はあるはずであるが、我々はOlig2の発現を指標にオリゴデンドロサイトの数を検討したところ、CJDにおいてはオリゴデンドロサイトが数的に保存されていることを明らかにした。胎生期におけるOlig2の発現は齧歯類やニワトリでの研究は多いが、我々はそれがヒトにおいても同様に見られることを示し、また細胞系譜を追跡する上での有用性を明らかにした。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] A distinct pattern of Olig2-positive cellular distribution in papillary glioneuronal tumors2005

    • 著者名/発表者名
      Tanaka Y, Yokoo H, et al.
    • 雑誌名

      Acta Neuropathol (Berl). 110(1)

      ページ: 39-47

  • [雑誌論文] Expression of glutamate transporter subtypes during normal human corticogenesis and type II lissencephaly2005

    • 著者名/発表者名
      Furuta A, Takashima S, Yokoo H, et al.
    • 雑誌名

      Brain Res Dev Brain Res 155(2)

      ページ: 155-164

  • [雑誌論文] 新しい脳腫瘍マーカー.オリゴデンドロサイトに発現するOlig2を中心に2005

    • 著者名/発表者名
      横尾英明
    • 雑誌名

      癌の臨床 51(2)

      ページ: 113-116

  • [雑誌論文] 臨床医のための神経病理 Oligodendrocyteのマーカー2005

    • 著者名/発表者名
      横尾英明
    • 雑誌名

      Clinical Neuroscience 23(9)

      ページ: 972-973

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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