研究課題
まず、昨年度に取得した収集資料をとりまとめ、解析を進めた結果を用いて、日本アフリカ学会大会、International Geographical Union Brisbane Conference、6th Annual Meeting of European Meteorological Society and 6th European Conference on Applied Climatology(EMS)の3回の発表を行った。このうち、スロベニアで開催されたEMSでは、本研究に関連する研究発表が続き、たいへん有意義な情報交換を進めることができた。解析結果のうちの一部は、国際学会誌への投稿準備を進めており、まもなく投稿する。8月には、ナミビアを中心とする現地調査を行った。本調査では、南部アフリカ西岸の降水に関して重要であるナミブ砂漠の霧に関して、気象観測を行った。その結果、興味深い結果が得られたので、論文にまとめている。さらに、長期の環境変動を知るために、南アフリカ共和国で調査を行ったところ、南アフリカ北西岸の降水量の季節変化と経年変化は、多様な自然を生かした観光にも大きな影響を持つことがわかった。さらに、4年ぶりで訪れたボツワナでは、治安が改善されており、ここ数年の降水量の変動が経済・社会に良い影響を及ぼしていることを目の当たりにした。10月からスイス連邦工科大学(ETH)チューリッヒ校の大気気候学研究所に客員教授として滞在し、大村教授、ハインツ教授など気候学者と議論する機会を得た。ここで、有意義なアドバイスをいただき、それに沿って研究をさらに進めているところである。ETHでは、ECMWFの客観解析データ使用する準備を整えてきたので、今後、解析に使用していきたい。また、イギリス・イーストアングリア大学気候変動研究所のジョーンズ所長とも、意見の交換を行った。
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Proceedings of 6th Annual Meeting of European Meteorological Society and 6th European Conference on Applied Climatology (CD-ROM)
日本アフリカ学会第43回学術大会研究発表予稿集
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