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2006 年度 実績報告書

常設1露出型可視偏光撮像器による高エネルギー天体現象の研究

研究課題

研究課題/領域番号 17684004
研究機関広島大学

研究代表者

川端 弘治  広島大学, 宇宙科学センター, 助手 (60372702)

キーワード偏光観測 / 光学赤外線天文学 / ブラックホール連星 / ガンマ線バースト / 高エネルギー宇宙物理学
研究概要

本年度は、本計画の主要設備である1.5mかなた望遠鏡の移設調整作業の合わせて、広視野撮像器の開発を進め、観測開始の準備を行った。
(1)撮像器の検出器デュワーの真空冷却試験を行い、2k×4kフォーマットのCCDを2個並べられるように冷却プレートとハーメチックコネクタを設けたほか、観測運用後に長期にわたり安定した駆動が保証されるように、専用のガス吸着ケースを設計・装着した。
(2)人工衛星によるアラートに即応した観測開始を想定し、検出器装着用の遠隔制御可能なステージを導入し、自動フォーカス合わせが可能な機構とした。
(3)撮像器筐体および駆動・制御系の設計、製作、たわみシミュレーション等を行ったほか、メイン光学系の組み上げ・調整を行い、所期の光学性能を達成しうる仕様となっていることを確認しつつ、装置全体の組み上げを行った。
(4)既存の観測装置・望遠鏡を用いて、白色矮星上での爆発現象である古典新星、および相対論的なジェットの存在が示唆されているブラックホール連星等の偏光観測を行い、星周物質の運動や分布について新たな知見を得た。
(5)国立天文台等の共催を得て、多波長・多モード連携観測をテーマとした国内会議を開催し、60名程度の参加者を得て、当望遠鏡・観測装置の役割について再確認した。
このような結果を踏まえ、最終年度となる来年度は、偏光器の完成、望遠鏡への装着と安定化を図り、所期の目標であるガンマ線バースト初期残光の偏光観測、およびブラックホール連星等の偏光モニターを通じた、高エネルギー天体現象の物理解明を目指す。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] SN 2006aj Associated with XRF 060218 at Late Phases : Nucleosynthesis Signature of a Neutron Star-driven…2007

    • 著者名/発表者名
      前田 啓一
    • 雑誌名

      The Astrophysical Journal Letters 658

      ページ: 5-8

  • [雑誌論文] Low- and Medium-Dispersion Spectropolarimetry of Nova V475 Scuti (Nova Scuti 2003) : Discovery of an...2006

    • 著者名/発表者名
      川端 弘治
    • 雑誌名

      AstronomicalJournal 132

      ページ: 433-442

  • [雑誌論文] Premaximum Spectropolarimetry of the Type Ia SN 2004dt2006

    • 著者名/発表者名
      Lifan Wang
    • 雑誌名

      The Astrophysical Journal 653

      ページ: 490-502

  • [雑誌論文] Spectropolarimetric Study on Circumstellar Structure of Mictoquasar LS I +61d 3032006

    • 著者名/発表者名
      永江 修
    • 雑誌名

      Publications of the Astronomical Society of Japan 58

      ページ: 1015-1022

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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