研究課題
完全反磁性体を用いた電子ビーム軌道制御方式では超伝導体の完全反強磁性を利用することにより自由度の高い磁場形状を実現することが期待される。これをスタガードアレイ型アンジュレーターに応用することでビーム軸上に自由度が高く、かつ強力な交番磁場が生成できることが予測される。この方式を用いることで、これまで困難であった短い周期での交番磁場の生成、電子を螺旋運動させ円偏光を生成するための周期磁場の生成が容易になり、アンジュレーター放射光の波長可変能力や偏光可変性の性能が大きく向上し、光物性研究、化学反応の波長選択性を利用したクリーンエネルギー創生、生命起源の研究などへの利用が期待できる。本年度は前年度に試作した酸化物高温超電導体試料片を真空中で冷却し磁場計測を行うための真空容器の製作を行った。またソレノイドコイル中での磁場印加の準備を薦めた。関連研究の調査および当該研究について議論を行うともに、研究成果を発表するために自由電子レーザー国際会議および加速器学会へ参加した。
すべて 2006
すべて 雑誌論文 (1件)
Proc.of the FEL 2006,2006/8/28-9/1,Berlin, Germany
ページ: 653-655