研究課題
本研究は本年度から3年間に渡って行うものであるため、まずは実験環境を整えるとともに、基礎実験を行った。具体的には、現有する高速シャッタメガネ型立体映像ディスプレイ、パララックスバリア型裸眼立体映像ディスプレに加え、空中浮遊型ディスプレイを設計、開発した。空中浮遊型ディスプレイは、配信サーバからの映像を受信するために改良が必要であり、それらは重要な研究課題のひとつでもあるため、この部分に特に注力した。空中浮遊型ディスプレイとは、その名の通り、空間上に物体が浮遊しているように見えることが特徴であり、従来は1眼映像の擬似立体映像を表示するシステムしか存在しなかった。そこでこの擬似立体映像表示システムをを改良し、2眼映像を表示するように改良を加えた。具体的には、処理を2重花して2眼画像を取り込めるように改良し、また、表示部をマイクロポール型表示方式に改良することにより、2眼型立体表示を実現した。さらに、これらの各種ディスプレイを用いて映像配信サーバを含めた簡易テストベッドを構築した。このテストベッドは、映像配信サーバと各種ディスプレイの中間にトラフィックコントローラーを配置し、様々なネットワーク条件(遅延付加、損失率増減、帯域制御等)を作り出せる仕掛けとなっている。現在、本システムを用いて簡易実験をスタートしている。また、現在ISO/IEC JTC1 SC29(MPEG)にて多眼画像符号化技術(MVC)についての標準化がスタートしており、本研究代表者もこれに参画し、こちらの動向とも歩調を合わせ、符号化技術の開発も合わせて進めている。
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3D映像(3Dフォーラム) Vol.20 No.1
ページ: 13-17
3D映像(3Dフォーラム) Vol.19 No.4
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NICOGRAPH International Vol.23
画像電子学会・映像情報メディア学会共催,映像表現&コンピュータグラフィックス研究会報 218号
ページ: 1-4
3D映像(3Dフォーラム) Vol.19 No.3
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