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2005 年度 実績報告書

リアルタイムシミュレーション技術による環境設計システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 17686052
研究機関大阪大学

研究代表者

福田 知弘  大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (80379114)

キーワードリアルタイムシミュレーション / 環境設計システム / Virtual Reality / Mixed Reality / GPS / 空間デザイン / インターネット / コンテンツ
研究概要

建築・土木・ランドスケープを含む環境デザイン分野におけるリアルタイムシミュレーションコンテンツの特性を明らかにするため、基礎データの収集としてこれまでに制作したコンテンツのデータ量(頂点数、オブジェクト数、ポリゴン数、テクスチャ量、座標値など)と、それぞれの数値の変化により影響を受けるフレーム率(fps)との関係を測定の上分析をした。その結果、頂点数、ポリゴン数、オブジェクト数、テクスチャ量、1オブジェクト辺りのポリゴン数については、数値が増加するに従fpsが減少する傾向が見られることが明らかとなった。このうち、テクスチャ量についてはPCのグラフィックスメモリ量に大きく影響を受けることが確認できた。
次に、リアルタイムシミュレーションシステムをインターネット上で利用することを検討した。インターネット上での利用、即ち非同期非対面型状態のコミュニケーションでは、リアルタイムシミュレーションシステムで描かれた三次元環境デザイン映像だけでデザイナーが説明したい意図や議論のプロセスを理解することは困難であるため、リアルタイムシミュレーションで描く三次元仮想空間と、テキストや画像を簡易に入力し表示できるブログシステムとを連携させた「3Dブログ」システムのプロトタイプシステムの設計と構築を行った。
一方、建設現場(オンサイト)で環境デザイン検討を行う際には通常図面やパースが用いられるが、現在に立っている現場の位置で将来像を具体的に確認・検討できるように、タブレットPCにGPS、3Dモーションセンサー、Webカメラを装備したミクスト・リアリティ(Mixed Reality、複合現実感)システムの試作機を開発した。
このように、環境デザインの現場で使用するための新たなプロトタイプシステムの開発とコンテンツの分析を行った上で、これらのシステムを香川県高松市で進めている実際の環境デザイン(広場)の現場で使用し、評価を行った。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Development od 3DBLOG : VR-BLOG System Which Supports Network Collaboration2005

    • 著者名/発表者名
      T.Fukuda, N.Okamoto, A.Kaga
    • 雑誌名

      Proceedings of The 9th Iberoamerican Congress of Digital Graphics

      ページ: 327-332

  • [雑誌論文] 景観評価手法としてのVRコンテンツ設計の標準化に向けた一考察2005

    • 著者名/発表者名
      福田知弘, 菅尾圭二郎, 加賀有津子
    • 雑誌名

      日本建築学会・情報システム技術委員会第28回情報・システム・利用技術シンポジウム

      ページ: 223-226

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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