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2006 年度 実績報告書

既存建造物の再生・転用を核とした都市形成の様態に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17686053
研究機関関東学院大学

研究代表者

黒田 泰介  関東学院大学, 工学部, 助教授 (70329209)

キーワードイタリア都市 / 再生・転用 / 都市形成史 / 古代ローマ / 遺構 / 機能転換 / 既存建造物 / VRイメージ
研究概要

平成18年度は、ローマおよびフィレンツェに現存する古代遺構の再生・転用事例を調査・分析し、再生・転用の手法と共に、周辺地区の形成過程において果たした機能と役割を考察した。
1.調査対象
オクタウィアエ回廊跡の住居3件、ポンペイウス劇場跡の住居2件(共にローマ)、フィレンツェ中心部の都市組織
2.対象事例の実地調査および主要事例の現況実測調査と分析用資料の作成
再生・転用の様態が特徴的なローマの転用事例に関しては現況実測調査を行い、平面・立面・断面等の図的資料を作成し、VRイメージを記録すると共に、現地で収集した各種資料をデータベース化した。
3.対象事例の周辺地区の調査
各都市の古代遺構の転用が見られる都市組織を以下の3点から調査した。「聖域の形成」ではオクタウィアエ回廊のジュノー神殿の住居化を調査した。「都市境界の形成」ではフィレンツェにおける円形闘技場遺構とボルゴの形成との関係性を史料より明確化した。「周辺への形態投影」では航空写真および考古学調査地図からローマおよびフィレンツェの調査対象周辺地区に見られる平面の特質を調査した。
4.文献・史料の収集
対象事例に関する文献、都市図、不動産登記台帳等の各種史料を、現地の専門店および国立図書館・古文書館や考古学遺跡監督局、環境財建築文化財監督局の研究所にて収集した。
5.VR技術による建築空間の記録と分析
撮影画像を専用ソフトで再構成し、仮想空間たるVRイメージを事例毎に制作した。遺構の初源的要素(壁・柱・ヴォールト等)を立体画像から抽出した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 建物単位Wにおける構造体の転用方法 ルッカの古代ローマ円形闘技場遺構の住居化に関する研究 その12006

    • 著者名/発表者名
      黒田泰介, 勝倉仁
    • 雑誌名

      日本建築学会2006年度大会(関東)学術講演梗概集計画系 F-2

      ページ: 357-358

  • [雑誌論文] 建物単位Uにおける構造体の転用方法 ルッカの古代ローマ円形闘技場遺構の住居化に関する研究 その22006

    • 著者名/発表者名
      黒田泰介, 勝倉仁
    • 雑誌名

      日本建築学会2006年度大会(関東)学術講演梗概集計画系 F-2

      ページ: 359-360

  • [図書] ルッカ 一八三八年 古代ローマ円形闘技場遺構の再生2006

    • 著者名/発表者名
      黒田泰介
    • 総ページ数
      160
    • 出版者
      編集出版組織体アセテート

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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