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2007 年度 実績報告書

自律的温度制御用無機膜の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17686065
研究機関芝浦工業大学

研究代表者

野村 幹弘  芝浦工業大学, 工学部, 講師 (50308194)

キーワードゼオライト膜 / CVD処理 / 対向拡散法 / アモメファスシリカ / 粒界 / ヘキシルトリメトキシシラン / デシルトリメトキシシラン / パラメータフィッティング
研究概要

ゼオライト膜の粒界制御のためのCVD処理条件を確立する。昨年度示唆された、大きなシリカプリカーサー(デシルトリメトキシシランなど)の蒸着条件を中心に検討した。この時、ゼオライトではなくアルミナ支持体などへの蒸着により、反応性などを調べた。アルミナ支持体への蒸着より、デシルトリメトキシシランなどアルキル基をもつシリカ源は、アルキル鎖の長さが長くなることで反応性が向上することがわかった。さらに、窒素やSF_6などガス透過試験に加え、エタノール水溶液のパーベーパーレーション試験も行った。結晶間隙と結晶中のエタノール透過のパラメータフィッテングを行った。デシルトリメトキシシランをシリカ源としたCVD処理では、粒界透過のパラメータが小さくなり、ヘキシルトリメトキシシランでは全体の透過抵抗が大きくなった。ヘキシルトリメトキシシランでは、反応性が悪いためか、膜表面などに抵抗層が形成されている可能性が示唆された。以上より、長いアルキル基をもつデシルトリメトキシシランをシリカ源に用いることが良いことがわかった。
また、本研究ではメタノールのオートサーマル改質反応であり、水蒸気の透過により目的の温度で制御することを目指している。シミュレーション結果より、酸化反応と水蒸気改質反応のバランスを取るには、酸化反応の制御および水蒸気改質反応の促進が重要であることが示された。特に、水蒸気改質反応の触媒量が計算結果に大きな影響を及ぼすことがわかった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Pore size control of a molecular sieve silica membrane prepared by a-couter-diffusion CVD method2008

    • 著者名/発表者名
      M., Nomura, et. al.
    • 雑誌名

      Journal of Chemical Engineering Japan 40

      ページ: 1235-1241

    • 査読あり
  • [学会発表] MFIゼオライト膜の後処理法の検討2007

    • 著者名/発表者名
      野村幹弘, ら
    • 学会等名
      化学工学会第39回秋季大会
    • 発表場所
      北海道大学
    • 年月日
      2007-09-13
  • [学会発表] Development of an oscillating synthesis method and a post-treatment method for a zeolite membrane2007

    • 著者名/発表者名
      M., Nomura, et. al.
    • 学会等名
      4th Conference of Aseanian Membrane Society
    • 発表場所
      Taipei, Taiwan
    • 年月日
      2007-08-17
  • [学会発表] Preparation of a molecular sieve silica membrane by a counter diffusion CVD method2007

    • 著者名/発表者名
      M., Nomura
    • 学会等名
      International Symposium on 'Catalysis Engineering'
    • 発表場所
      Delft, The Netherlands
    • 年月日
      2007-06-14

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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