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2005 年度 実績報告書

森林の空間構造が植物-植食者-寄生蜂群集の動態に及ぼす影響の機械的解明

研究課題

研究課題/領域番号 17687003
研究機関北海道大学

研究代表者

村上 正志  北海道大学, 北方生物圏フィールド科学センター, 助手 (50312400)

キーワード食物網 / 寄生蜂 / 潜葉虫 / 環境異質性 / 空間統計
研究概要

17年度、本経費により標題の研究課題について以下の調査を行った。
1. LMと寄生蜂の分布様式に関する野外調査
研究林内の調査プロットにおいて、LM個体数を全樹木個体でカウントし、一部を採集して飼育した。羽化したLMか寄生蜂を回収し同定を行った。その結果をもとに、量的食物網を構築し、その特徴を評価した(投稿中)、
2. LM種間の間接相互作用の解析
各樹木ごとの寄生率と、各樹木でのLM個体数および森林の構造に関するデータを元に、周辺の樹木個体からの効果を考慮した、LM種間の間接相互作用についてのモデルを構築した。これらの要因を、一般化線形混合モデルに取り込み解析した。その際、周辺個体の影響を対象樹種からの距離関数で重み付けし、その程度により複数のモデルを用意し、モデル選択により最適モデルを選択することにより、空間構造=寄生蜂の探索範囲を具体化する。ここで得られた寄生蜂分布の集中度を用いて、数理モデルを再構築し、シミュレーションを行い、樹木個体間のLM相互作用を定式化する。樹木の空間分布様式、あるいは寄生蜂の種により共生-中立-競争の関係が変化し、その森林内での分布が解明した(投稿準備中)。
本研究の成果として、原著論文および総説を発表したほか、国際学会、国際シンポジウム、国内の学会において研究成果を口頭発表した。さらに、複数の原著論文を投稿中および投稿準備中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Spatio-temporal variation in Lepidoptea larval community depending on oak, Quercus crispula: the importance of leaf quality.2005

    • 著者名/発表者名
      Murakami, M., Toda, M., Yoshida, K., Hara, H.
    • 雑誌名

      Ecological Entomology 30

      ページ: 521-531

  • [雑誌論文] 群集集合の形成過程と構造.2005

    • 著者名/発表者名
      平尾聡秀, 村上正志, 小野山敬一
    • 雑誌名

      日本生態学会誌 50

      ページ: 115-124

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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