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2006 年度 実績報告書

ホヤ初期胚発生におけるゲノムワイドな転写因子ネットワークの解析

研究課題

研究課題/領域番号 17687022
研究機関京都大学

研究代表者

佐藤 ゆたか  京都大学, 大学院理学研究科, 助教授 (40314174)

キーワードCiona intestinalis / ホヤ / 遺伝子制御ネットワーク / 転写因子
研究概要

動物の胚発生をシステムレベルでとらえるためには、きわめて多くの情報を四次元的に処理し、可視化する必要がある。前年度までに初期胚の転写因子ネットワークの概要を明らかにしたが、これをさらに精密に分析し、また可視化するために情報学的基盤整備を行った。結果として得られたデータベースをweb上で公開し、ホヤの初期発生を支配する転写因子ネットワークを細胞単位で追跡することが可能になった。今後の実験的解析によるネットワークの精密化にも対応できるように工夫してある。
母性に発現する転写因子が胚性に発現する転写因子を制御するメカニズムをゲノムワイドなレベルで明らかにするための実験的解析として、以下の解析を行った。これらの解析によりホヤ胚発生をシステムのレベルで理解するための実験的基盤が整いつつある。
1 フランスマルセイユ大学のLemaire研究室と共同で、昨年作製した約350のタンパク質発現用コンストラクトを用いて大腸菌でタンパク質を合成した。今後in vitro selection法によって転写因子の結合配列を網羅的に決定する。
2 母性に発現する転写因子を発現プロファイルのデータをもとにして網羅的に選び出し、350個をRNAのin vitro合成用のベクターに組み込み、過剰発現実験の準備を行った。
3 遺伝子ネットワークにおける制御関係が直接であるのか間接であるのかを実験的にハイスループットに確認するための手段としてクロマチン免疫沈降およびDamメチラーゼを利用した方法を検討し、実験技術を確立した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Regulatory Blueprint for a chordate embryo2006

    • 著者名/発表者名
      Imai KS
    • 雑誌名

      Science 312

      ページ: 1183-1187

  • [雑誌論文] Systematic analysis of embryonic expression profiles of zinc finger genes2006

    • 著者名/発表者名
      Miwata K
    • 雑誌名

      Developmental Biology 292

      ページ: 546-554

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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