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2005 年度 実績報告書

酵母を用いたステロールのメタボロミクスと輸送の分子機構の解明とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 17688005
研究機関東京大学

研究代表者

福田 良一  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助手 (50323481)

キーワード酵母 / 脂質 / ステロール / メタボローム / 輸送
研究概要

1.酵母Saccharomyces cerevisiaeより調製した膜画分と細胞質画分を用いたオルガネラ間のステロール輸送のin vitroの再構成系により、ステロール輸送機構の解析を行った。様々な変異株や遺伝子破壊株由来の細胞質画分や膜画分、精製タンパク質を用いた解析等から、小胞輸送に依存しない新規ステロール輸送機構があること、oxysterol binding proteinのホモログのひとつであるOsh4/Kes1が細胞内でステロール輸送タンパク質として機能していることが強く示唆された。更にdonor membraneとして形質膜を、acceptor membraneとして小胞体膜を精製することにより、in vitroでの形質膜から小胞体へのステロール輸送再構成系の構築も行った。また、sterol acyltransferaseを酵母の形質膜や液胞に局在させその膜画分を用いることにより、in vitroでの小胞体から形質膜や液胞へのステロール輸送再構成系の構築も進めた。
2.oxysterol binding proteinによるステロール輸送機構を明らかにするため、Osh4とprotein Aの融合タンパク質を酵母内で発現させ精製することによりOsh4と相互作用するタンパク質の探索を行い、複数のバンドを見いだした。
3.エルゴステロール代謝・輸送関連破壊株・変異株において多様な脂質の増減を調べるため、メタボローム解析系の構築を行った。これまでにリン脂質ホスファチジルコリンとホスファチジルエタノールアミン(PE)についてLC-MS/MSを用いた解析系を構築した。この系を用いることにより、酵母細胞内にPEのリモデリング機構が存在することを明らかにした。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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