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2007 年度 実績報告書

生細胞を用いたリアルタイムイメージングによるヘルペスウイルス制御因子の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 17689020
研究機関東京大学

研究代表者

川口 寧  東京大学, 医科学研究所, 准教授 (60292984)

キーワードヘルペスウイルス / リアルタイムイメージング
研究概要

ダイナミックな動態を示すウイルス因子の解析には、同一の生細胞をリアルタイムで、連続的に観察するといったウイルス因子の動態解析が極めて重要となってくる。本研究では、最新のイメージング技術を駆使して、生きた感染細胞において、HSV(herpes simplex virus)がコードする様々なウイルス因子の動態を可視化する。そして、従来の研究手法では見いだせずにいた、ウイルス因子の新たな側面を明らかにし、HSV増殖機構の新たなパラダイムを構築することを目的とする。本年度は、HSVのカプシドタンパク質UL35、局在が異なる2つのテグメントタンパク質UL49、エンベロープタンパク質gBをそれぞれVenus、mPFR、ECFPで標識した組み換えウイルスYK608を用いて、感染細胞の詳細な時空間的リアルタイムイメージング解析を行った。その結果、細胞の細胞の基底面にウイルス粒子が成熟する場が複数形成されることを明らかにした。また、その場には宿主細胞のオルガネラであるトランスゴルジネットワークのマーカーが特異的に集積することが明らかになった。つまり、HSVの最終エンベロープ獲得の場がトランスゴルジネットワークであることが明らかになった。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 2007 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] PILRa is a herpes simplex-1 entry co-receptor that associates with glycoprotein B2008

    • 著者名/発表者名
      T. Satoh et al
    • 雑誌名

      Cell 132

      ページ: 1-10

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Identification of proteins directly phosphorylated by UL13 protein kinase from herpes simplex virus 12007

    • 著者名/発表者名
      R. Asai et al
    • 雑誌名

      Microbes and Infection 9

      ページ: 1434-1438

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Enhanced Phosphorylation of Transcription Factor Sp1 dependent on Ataxia Telangiectasia-Mutated (ATM) in response to Herpes Simplex Virus Type I Infection2007

    • 著者名/発表者名
      S. Iwahori et al
    • 雑誌名

      J. Virol. 88

      ページ: 9653-9664

    • 査読あり
  • [学会発表] Protein kinase activity of the HSV-1 Us3 is regulated by phosphorylation2007

    • 著者名/発表者名
      A. Kato and Y. Kawaguchi
    • 学会等名
      32th International Herpesvirus Workshop
    • 発表場所
      Asheville, USA
    • 年月日
      2007-11-07
  • [備考]

    • URL

      http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/Kawaguchi-lab/KawaguchiLabTop.html

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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