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2006 年度 実績報告書

中枢性骨代謝制御の分子基盤-交感神経受容体及び摂食調節因子変異マウスによる検討-

研究課題

研究課題/領域番号 17689029
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

竹田 秀  東京医科歯科大学, 大学院医歯薬学総合研究科, COE拠点形成特任教員 (30376727)

キーワード中枢性骨代謝 / 神経ペプチド / ノックアウトマウス / 骨形成
研究概要

ニューロメジンU(NMU)による骨代謝調節作用機構の解明
NMU欠損マウスの骨代謝動態を組織学的、分子生物学的に解析した。また、NMU欠損マウスの脳室内にNMUを投与し、中枢神経系を介したNMUの骨代謝への作用を検討した。さらに、NMU欠損マウスにおけるレプチン、交感神経β刺激薬の影響を検討した。N柵欠損マウスでは、野生型マウスに比べて骨芽細胞の増殖、骨形成が亢進しており、骨量が約30%増加していた。一方、その骨吸収は正常であった。In vitroでは、野生型およびNMU欠損マウスから採取した骨芽細胞の間に骨形成関連遺伝子の発現、石灰化能などに差は認められなかった。また、骨芽細胞培養液中にNMUを添加したが、非添加群との間に差はなかった。一方、NMUの脳室内投与によりNMU欠損マウスの骨形成は抑制された。また、レプチンの脳室内投与により野生型マウスでは骨形成が減少したが、NMU欠損マウスでは逆に増加した。同様に、野生型マウスでは交感神経β刺激薬により骨形成が減少したが、NMU欠損マウスではその反応が消失していた。さらに、NMU欠損マウスと交感神経β2受容体欠損マウスの二重ヘテロ欠損マウスの骨量は各単独ヘテロ欠損マウスの骨量よりも増加していた。これらの結果より、NMUは中枢神経系を介して骨芽細胞増殖、骨形成を抑制することが明らかとなった。またレプチン・交感神経系による骨形成の抑制には、NMUが協調的に作用することが必要であることが示された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Contribution of runt-related transcription factor 2 to the pathogenesis of osteoarthritis in mice after induction of knee joint instability2006

    • 著者名/発表者名
      Kamekura et al.
    • 雑誌名

      Arthritis & Rheumatism 54 (8)

      ページ: 2462-2470

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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