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2006 年度 実績報告書

顎骨骨膜細胞を用いた、効果的な抜歯窩治癒促進法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 17689059
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

黒田 真司  東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 助手 (50323689)

キーワード骨膜細胞 / 遺伝子導入 / 骨芽細胞 / 移植 / 抜歯窩
研究概要

歯牙欠損および歯周病によって減少した骨量を回復することは、歯科治療の目的の1つである。本研究では、比較的採取が容易な顎骨骨膜より骨膜細胞を分離・培養し、BMP-2等の遺伝子の導入によって骨芽細胞へ分化誘導することを目的とする。また、最終的には移植骨膜細胞による抜歯窩の効果的な治癒促進を目指す。
本年度までの結果は以下のとおりである。
1.ウサギの顎骨骨膜より骨膜細胞を分離・培養する方法を確立した。
2.骨膜細胞にBMP-2等の遺伝子を導入すると、遺伝子発現、アルカリフォスファターゼ活性および石灰化結節形成の結果から、骨芽細胞への分化・誘導が確認された。
3.遺伝子導入した骨膜細胞と共存培養したコラーゲンスポンジをヌードマウスの皮下に移植したところ、骨組織形成に特異的な遺伝子発現および免疫染色による血管新生の増大が確認されたものの、異所性の骨組織形成には至らなかった。
4.また、ヒトの顎骨骨膜より骨膜細胞を分離・培養にも成功し、現在同様の実験を行っている。
<考察および対策>
1.コラーゲンスポンジとの共存培養の際、細胞がスポンジ内に均一に浸潤していなかったため、現在は陰圧下にて共存培養することに切り替えている。
2.皮下では細胞および血管供給が少ないため、筋肉内に移植することを計画している。
3.安定した足場を確保するとともに骨組織への親和性を向上させるため、コラーゲンスポンジをリン酸カルシウムスポンジにする。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Bone increase in rat tibiae by local administration of amino-terminally truncated rhFGF-4(73-206).2007

    • 著者名/発表者名
      Shinji Kuroda, Hisatomo Kondo, Keiichi Ohya, Shohei Kasugai
    • 雑誌名

      Tissue Engineering 13・2

      ページ: 415-422

  • [雑誌論文] Bone Regeneration by Modified Gene-Activated Matrix : Effectiveness in Segmental Tibial Defects in Rats.2006

    • 著者名/発表者名
      Masaki Endo, Shinji Kuroda, Hisatomo Kondo, Yutaka Maruoka, Keiichi Ohya, Shohei Kasugai
    • 雑誌名

      Tissue Engineering 12・3

      ページ: 489-497

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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