1.新しい決定グラフによる論理関数表現である「根共有型二分決定グラフ」を定式化し、この表現の最小化アルゴリズムを提案した。 また、これを利用した、超電導デバイスによる論理回路のための論理合成手法を開発した。 本手法を計算機実験により評価し、有効性を示した。 実験結果に基づき、他研究グループとの研究交流を通して、より大規模な超電導論理回路を合成する手法を検討した。 2.論理関数を表現する決定グラフの特徴の一つとして変数順序に着目し、その特徴をとらえるパラメータを導入した計算モデルである、「部分順序付き1回読み分岐プログラム」を定式化した。定義したモデルが、パラメータを変化させることによりどのような計算能力を持つかを考察し、計算能力の上下界に関する基礎的な結果を得た。
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