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2005 年度 実績報告書

非決定性相互作用の幾何構造

研究課題

研究課題/領域番号 17700013
研究機関京都大学

研究代表者

長谷川 真人  京都大学, 数理解析研究所, 助教授 (50293973)

キーワード理論計算機科学 / プログラミング言語 / 意味論 / 圏論 / 数学基礎論 / 証明論
研究概要

「相互作用の幾何」(Geometry of Interaction, GoI)は、もともと、Girardが、証明論における証明の標準化の過程の数学モデルとして考案したものであり、その後、Abramskyらにより、双方向に作用しあう計算プロセス同士のなす関係を理解するための枠組みとして、一般化されたGoIの理論が展開されている。本研究では、GoIを、古典論理の証明論や平行計算プロセスにおける非決定性を解釈できるように拡張した枠組み「非決定性相互作用の幾何」(Geometry of Nondeterministic Interaction, GoNI)を提唱し、その数学的な基礎と有意義な具体例を与えることを目指す。
本年度は、本研究の基礎となる数学的手法の開発と整理を中心に行った。特に、核となる、線型論理の証明論と圏論的モデルに関して研究した。これに関連して、論文「Classical Linear Logic of Implications」を発表した。また、直観主義線型論理に対応する線型ラムダ計算のための強正規化性と合流性を満たす書き換え系を与えた(論文を投稿中)。これらの結果は、今後、GoNIの研究の遂行のための有効な道具となることが期待できる。また、GoNIと同じ古典論理の証明論に対応するラムダミュー計算について、パラメトリシティ原理を確立することに成功し、論文「Relational parametricity and control」で発表した。現時点では、この結果は直接GoNIの枠組みには属さないが、今後の研究によってGoNIとのなんらかの対応が得られることが期待される。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Classical linear logic of implications2005

    • 著者名/発表者名
      M.Hasegawa
    • 雑誌名

      Mathematical Structures in Computer Science 15(2)

      ページ: 323-342

  • [雑誌論文] Relational parametricity and control (extended abstract)2005

    • 著者名/発表者名
      M.Hasegawa
    • 雑誌名

      Proceedings of 20th Annual IEEE Symposium on Logic in Computer Science

      ページ: 72-81

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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