研究課題
例えば大学の研究室配属において、各学生が研究室を志望順に順位付けし、同様に各研究室が学生を順位付けし、それらの希望に基づいて「安定条件」を満たす配属を求める問題を安定結婚問題という。この問題は、特に病院に研修医を配属することに応用されており、世界でも5つほどの応用例がある。日本でも最近、研修医配属に本問題を利用し始めたことで、注目を集めている。希望リストに同順位と不完全性を許した場合に、1つの例題に対して様々なサイズの安定マッチングが存在することが、これまでの研究から分かっている。また、それらの中で最大サイズのものを求める問題がNP困難であることも既に知られている。本研究の課題の1つは、実用的時間内でできるだけ最大サイズに近い安定マッチングを求めるアルゴリズムを開発することである。これまでで最も良い近似アルゴリズムは、最適解の少なくとも(2-c logN/N)分の1以上のサイズの解を求める近似アルゴリズムであった(cは例題に関係のない定数で、Nは例題中の男性の数)。本研究ではこの値を(2-c/√N)に改良した。この結果は、2005年12月の16th International Symposium on Algorithms and Computation(ISAAC 2005)にて発表した。
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Proc. 4th International Symposium on Computing and Media Studies
ページ: 94-101
電子情報通信学会コンピュテーション研究会,信学技報 vol.105,No.72
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ページ: 17-22
全国共同利用情報基盤センター 研究開発論文集 No.27
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Proc. 16th International Symposium on Algorithms and Computation (ISAAC 2005) LNCS 3827
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