研究課題
本研究においては、iSCSIイニシエータよりリモートストレージアクセスを行う際の輻輳ウィンドウ制御手法の検討を行った。前年度までの成果により、iSCSIイニシエータとターゲット間のデータ転送が行われる際に、カーネル内のTCP層よりパラメータを抽出し、iSCSIアクセス時め通信制御を行う手法が確立された。さらにイニシエータ複数台になった場合においても、コネクションごとの輻輳ウィンドウを区別する手段を講じたことにより、ストレージアクセス制御が実現できた。またセキュリティ対策として、アクセス時暗号化方式の検討を行い、アプリケーション層とトランスポート層の間の上位層において暗号化し、これを最適化する手法を確立してきた。本年度はこれらの成果をミドルウェアとして実現し、実装ソフトウェアをシステムに組込んで総合的な評価を行った。実験環境を工夫し、高遅延環境やノード数が多いネットワーク接続環境など、様々な状況において実験を行い、提案方式とその実装ミドルウェアの有効性を確認した。実験結果は良好なものであり。これらの結果をまとめて国際会議や国内ワークショップ、論文誌などで発表を行った。その結果、IEEE国際会議TCT2007や日本データベースLettersなどに直読付の論文が採択され発表された。
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日本データペース学会Letters Vol.6, No.l
ページ: 125-128
http://ogl.is.ocha.ac.jp/