インターネット放送における動画像の配送中にネットワーク上で改竄や盗聴を防ぐ手法として、暗号化通信を伴うVPNをクライアントとサーバ間で使用する方法を提案した。提案した方法では、サーバを同一セグメントに複数配置した群をネットワーク中に複数配置し、クライアントは一番近い群の中にある最適なサーバを選択する。そしてクライアントから見て適切なサーバを選択するために、コンテンツ管理のためのコンテンツ管理サーバを別途配置し、コンテンツ管理サーバは群と群内のサーバの2階層で状況を管理する方式である。 数千単位の利用者へ動画像を配送するためには、複数のサーバが必要であり、このサーバ間のコンテンツを、サーバの稼動状況に応じて複製や削除を行うためのアルゴリズムの検討を行っている。提案するシステムのモデルは、IETFで推奨しているCDI(Contents Distribute Internetwork)モデルに従い、オリジナルサーバのコンテンツが追加されれば、クライアントへ動画像を提供する全てのサロゲートへ自動的に複製するモデルである。このオリジナルサーバからサロゲートへの複製時に効率よくサロゲートへコンテンツの複製が行われるための手法としてPeer-to-Peerで使用されているサロゲートの検出方法を用いて、サロゲートのトポロジを木構とした複製方法を考案中であり、現在、オリジナルサーバからサロゲートへ直接複製をかける方法と比較検討している。
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